せっかくなので友人と見に行ってきた。聖火リレールートは
こちら(pdf)。
テレビでリレースタートを見届けた後、家を出発。市内中心部はなんとなく危険な匂いがしたのでパスし、郊外の地点を選択することに。なにも騒動の中へ突っ込む必要性もないし。見たいのはいざこざではなくナマ聖火。。時間別の交通規制地図と照らし合わせ適当な場所を選択しながら向かう。長野市内ということで地の利があるのでかなり楽。あとはクルマをうまく駐車できる場所があるかだけ。
平林交差点(24番)最近新道が開通し拓けた場所。クルマも無事止められ、観覧場所も交差点角のなかなかいいポジションを確保。ワクワク!!天気はやや小雨まじり。
いよいよ聖火接近!このメディアカー(=トラックかい…)の後ろにランナーが!
小柄な女性?チラッと、それも限りなく一瞬チラッと見えたような気のせいだったような。。こんないい場所なのに見えるのは長野県警のジョギング集団だけ。。
で、あっという間に過ぎ去って行った…完敗。
若宮二丁目交差点付近(37番)こりゃ帰ってテレビで見てた方がいいなぁという話にもなったが、このままでは終われない!リベンジで次の場所へ。こちらの方が中国国旗を持つ若者多め。
北京オリンピックの旗を広げてる人達も。
聖火が近づくにつれシュプレヒコールが高まってきた。中国国旗デカ過ぎ。いざこざとかは無し。ただただ中国人留学生のパワーに圧倒されるばかり。元気すぎる。。
空には報道ヘリ。多い時は4機も。かなり低空だったり。こんな長野市見たことない。
で、聖火が来た!手前でちょうど引継ぎの最中。一応見えたけど遠っ。。
ここも一般枠のランナーっぽい?だんだん近づいて来た。
で、今度こそシャッターチャンスと思った瞬間、またしても目つきの鋭いランナー達の厚い壁に阻まれ。。
あっという間に過ぎ去って行った…また完敗。いまだランナーすらまともに見れず。
上高田長崎屋付近(53番)どうやらランナーが走ってる最中はいくらジョギング程度の速さとはいえ、県警の二列の厚い壁に阻まれて見えるものも見えない…と学習。そうだ、それなら止まってる時!と今度は中継地点狙いに。
中間休憩地点のエムウェーブを過ぎ、後半の広い片道二車線道路の一地点。そのエムウェーブでは中国人留学生団体が集結したようでかなりの数集まっていたが、ここで聖火を待ちわびているとリレーの終わったそちら方面から続々と流れて来たと思われる人並みも。みなシュプレヒコールをあげながら。「中国加油!北京加油!」「長野感謝!(?)」みたいな感じで。好意ある手書きアピールをしてる人も。この場所では結構好感の持てる人が多かった。
そうこうしてるうち中継地点に次のランナーや関係者を乗せたマイクロバスが到着。関係者が持ってる箱の中がトーチのようだ。
リレーの準備中。青い服の関係者が真新しいトーチを観客に披露。みな写メ写メ。
で、で、この某モ○ナガさん似の青いお兄さんがなんともいい人で、そのままトーチを観客の方へ。。…え?えー!?いいの!?…なんとトーチに触らせてくれた。あのラーメンどんぶりのマークみたいなのがいっぱい書いてあるトーチに。というか厳戒態勢なのにこんなのあり??今日一のビックリ(笑)
リレー直前。待ち構える次のランナー。
さあ到着。道路が広いためか先ほどよりもより一層整然としてる県警の隊列。イベントとして見てるからいいものの、もしこれが有事だったら?と考えるとちょっとゾッとする。
で、で、ようやく間近でハッキリと聖火が拝めた!ちょうど引継ぎ中。やっぱりなんだかんだ言っても感動。。この時点で中国人留学生のシュプレヒコールも最高潮。
リレー完了後もしばらくは緊迫した感じで警戒態勢。
ふと後ろや横を見るといつのまにか沿道ぎっしりと人並みが。この道から一歩入ると住宅街なので見に来た住民の方々も多かったかも。それよりなにより中国人留学生の数も半端じゃなかったが。
この一区間を走った優しそうなおじいちゃんランナーの記念撮影風景。
で、疲れを知らない中国人留学生のみなさんはさらに長野駅・若里方面へ流れて行くのであった。変わらず雄叫びをあげながら。。怖さとかは全然なかったがただ声の大きさ・団結力が我々の日常にはありえない感じ。
ということで無事ナマで聖火も見れたので帰ることに。気温もわりと低めで小雨模様、三ヶ所で待ってたこともありなにげに疲れた。この先最終地点の雑踏に踏み込む気力は無し。。ま、疲れよりもいいイベントに参加できた達成感の方が大きかった。
一方で「北京加油!」、またもう一方で「FREE TIBET!」。これをNAGANOでやっているのが終始なんともフシギな感覚だったが、見てるとどちらも一生懸命。それだけは確かだった。どちらが正しくてどちらが間違っているのかはとりあえずおいといて。
観覧場所に郊外を選んだためかチベット支援者はあまり見かけなかった。圧倒的に赤い国旗一色。その数たるや尋常じゃない感じ。そしてみな若者。いったい中国人留学生は現在日本にどのくらいいるのだろうか?これがまず驚きだった。また、各小グループを先導してるのがわりと女性が多かったことにも驚いた。かなりキレイなんだけど気の強そうな感じの。。
でもこう言ってはあれだが留学生の多くは想像してたよりも良い人に感じた。沿道で並んでる長野の人達に対してもきちんと挨拶したりしてたし。みな純粋すぎるくらい純粋に応援してる感じ。待ってる間にちょっと立ち話も出来たが日本語も上手だった。ただ、みな声がデカい。そしてみななぜか自信たっぷり。。この一途さが誤った方向に向かうとちょっと怖いかも。
ただ、この留学生の団結力、個人的には見てて変な話ある意味羨ましさも少々覚えた。はたして日本人の若者は海外でこのような愛国心を叫べるのか?なにも大声で叫べというわけではない。叫ばずともそういった心を今の日本の若者は持っているのか?ほにゃららブームとかで終わるのでなく。。平和とはなんぞや?と同時にそんなことも感じた一日だった。そしてとにかく文化交流と国際理解は機会があればあるほどいいとも感じた。で、なによりも「中国政府こそが…」だということがあらためてよくわかった日でもあった。。
妨害行動が数件あったようだが無事終わった聖火リレー。チベットの自由を訴えて行なった人はほんとに悲しそうな顔をしてて映像を見てて複雑な気分を覚えた。。それとは別に日本人の中にも妨害して拘束されたヤツがいたようだが、逮捕された外国人の顔をハッキリと映すのならこの一部の卑劣な日本人の顔こそ同じく出してほしいと思う。
最後に、各局ニュースでは長野駅前等での騒動や逮捕者が出た話題ばかりが大きく報じられていたが、市中心部以外の地点では当然大声でシュプレヒコールはあったもののすべてが恐怖を感じるほどに緊迫した状態ではけっしてなかったということも実際に見た一人としては付け加えておきたい。この日本においても大手マスコミの表面的な報道だけでは多くを判断してはいけないということも実体験としてあらためてわかった一日でもあった。あの繋ぎ合わせた映像だけみると市内すべてが戦場だったのようにも見える。メディアとは恐ろしいものだ。帰宅後、平和云々よりも案外このことが気になった。。今回地方都市長野でそれも厳重警備の中でのイベントだったためこれを実際に目に出来た人は少なかったはず。それゆえメディアの偏らない正確な映像・報道がより大切だったと思う。