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2008年4月30日 水曜日 | |||
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韓国半導体装置・材料、国産化率アップの努力実らず 07年の韓国製造装置比率は19.6% コア材料も大半を輸入に依存 「装置・材料の国産化率アップなしには真の半導体王国にはなれない!」、「メモリー半導体を作る装置・材料の大半を輸入に依存している」(半導体に詳しいアナリスト)。このような厳しいコメントの背景には、韓国半導体装置・材料の国産化率アップの努力が、いまだに成果を上げていないという現実がある。韓国半導体装置・材料産業は、テストおよび組み立てなどといった後工程装置の国産化は進んでいるといえる。しかし、市場規模が巨大で先端技術が必要な前工程装置の韓国製の比率はかなり低い。半導体装置(2007年末基準)の韓国製の採用比率は約19.6%といわれているが、高付加価値の前工程装置は5%程度に過ぎない。材料分野でも、コア材料の海外依存度は依然として高い。 このほど、韓国半導体産業協会(KSIA)がまとめた装置・材料メーカーのトップ10によれば、真空ポンプを主力とするエドワードコリアが、韓国における半導体装置業界のナンバーワンを堅持した。同社は07年に192億円(半導体部門のみ)の売り上げを達成し、前年比2.8%増で業界トップを守った。エドワードコリアは08年に技術集約的なシステムを供給し、07年に比べて2倍強の売り上げ増大を目指す。また、業界2位にランクしたセメスは、次世代半導体装置といわれるCNT装置を展開しており、15年ごろには売上高2000億円を突破し、世界トップクラスへの飛躍を打ち出している。さらには、前工程装置分野の純韓国メーカーであるジュスンエンジニアリングは4位にランク。ジュスンは07年に前年比39.5%増の140億円強を売り上げており、08年は同18%程度の売り上げ増を狙う。 ところが、韓国半導体装置メーカートップ10の売り上げを全部合わせた金額は約1271億円であるが、世界トップメーカー1社売り上げ(約6800億円)の1/5に過ぎないのが現状だ。これでは世界トップクラスの装置メーカーに対抗できる競争力など期待できない。 また、半導体材料の韓国内のランキングを見ると、LG電子グループ系列のシルトロンがトップとなった。シルトロンは半導体ウエハーを専業としており、07年は前年比40.6%増の830億5000万円を売り上げて首位をキープした。シルトロンは08年に300mmライン増設に約310億円を投じ、月産キャパシティを25万枚から下半期は35万枚まで増強し、さらなる業績拡大を達成するうえ、2位との格差を一層広げていく戦略だ。 韓国半導体材料メーカートップ10のうち、とりわけ目立つのが、業界7位にランクしたソディフ新素材である。同社は半導体・ディスプレー向けの特殊ガスを主力製品に急成長を成し遂げつつある。しかしながら、韓国半導体材料メーカートップ10の売り上げ(約2500億円)合計と世界トップの信越化学工業(5354億円)との間には2倍以上の差がある。 |
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