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道路と命、どちらが大切ですか?−NPO法人医療制度研究会副理事長、本田宏医師 (3/3ページ)

2008.5.2 22:40

 日本政府は近年、公共事業予算を大幅に削減し、社会保障費は上昇の一途だから医療費削減という理屈で、さらなる医療費抑制を図っているが、日本の公共事業予算(GDP当たり)は削ったといってもまだ世界一。これに対し、社会保障費は増加したといっても、OECD平均にも満たないのが現実だ。

 正しい情報を国民が知らされなければ、正しい判断はできない。日本は「富国強兵」から戦後は「富国強経」になったが、これからの日本は「豊国幸民」を目指すべきではないか。「豊かさ」は心の豊かさのことでもある。団塊の世代が高齢化し、世界一の超高齢化社会は目前だ。小手先の改革では医療ばかりか、日本が崩壊する。(寄稿)

      ◇

 ほんだ・ひろし 昭和29年、福島県生まれ。弘前大医学部卒業後、東京女子医大の外科医として勤務。昭和64年から済生会栗橋病院(埼玉県)に移り現在、副院長兼外科部長。著書に「誰が日本の医療を殺すのか」(洋泉社)などがある。

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