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日本に注目するユダヤ人たち・1

●日本には現在、2000人を超えるユダヤ人が住んでいる。旅行者として日本を訪れたり、国内あるいは海外各地で日本人とビジネスなどの面で協力関係にあるユダヤ人の数は、更に多数にのぼり、我々の想像する以上にユダヤ人は日本人と接触している。

 そのユダヤ人の多くが、日本に対して強い関心を示し、ときには異様とも思えるほどの親近感すら寄せることがある。特に複数の研究家が体験的実感に基づいて、日本への不思議な気持ちを本の中で“証言”しているのだが、とりわけ「ラビ」という称号もつユダヤ人の日本に対する発言は注目に値する。なぜならば、「ラビ」という称号は、学識豊かなユダヤ人社会における宗教的指導者にのみ与えられる称号であり、その者の発言はユダヤ人社会全体を代表するものといってよいためである。

●ラビ・V・M・ソロモンは著書『ユダヤ人の秘密』の中で語る。
「日本に来ると間もなく、ずっとここに住んでいたのではないかと思うほど、日本人に親しみを感じた。・・・(中略)私は日本に来てから、日本の国内を数千キロにわたって旅行した。そのたびに日本のしたきり、ものの考え方、哲学といったものの中に、ユダヤ人と非常に似ているところがあるのに気付いた・・・(中略)日本から出て行くたびに、日本に一日でも早く戻ってきたいと思うようになってきた・・・」

●ラビ・M・トケイヤーは著書『ユダヤと日本・謎の古代史』の中で語る。
「キリスト教徒たちは日本の空港に着いた時から、全く混乱した違和感を感じているだろうが、ユダヤ人の旅行者に限っては、何か家に戻って来たような親近感があり、国技館で見る相撲の力士が行なう塩を土俵にまく動作にも、奇妙さを感じないのである。ユダヤ人であれば、その意味は即座に理解できるからである。」
「心情的にユダヤ人は、日本人と非常に近いものを持っていると感じ取っている。だから、現在まで書かれた世界史には全く書かれていない何かが、日本人とユダヤ人の間に存在するかもしれないというロマンチックな夢が、ユダヤ人の心に潜んでいるのである。これは神秘的な歴史の謎といえるかもしれない・・・」

●モルデカイ・モーゼは著書『あるユダヤ人の懴悔・日本人に謝りたい』の中で語る。
「個人的交際においても、日本人は対外となると、古来の伝統的美徳を完全に発揮している。しかしそれに対して一般外国人は、これを全く理解する能力がないと言わねばなるまい。このために日本人はどれだけ損をしていることか。私はこのようなことがいつまでも続くことを耐え忍ぶことはできない。手前勝手なようだが、ユダヤ人はこの日本人の特性をある程度理解でき、したがってそれなりのお返しを日本にできる唯一の外国人であると自負している・・・」

●ヨセフ・アイデルバーグは著書『大和民族はユダヤ人だった』の中で語る。
「伝統をよく調べてみると、日本人は帰らざるイスラエル10支族の子孫ではないかと思われる。・・・(中略)神道という神々の道を勉強し、しばし持者として神社(京都の護王神社)に仕え、私は神社と古代ソロモン神殿の驚異的類似性を知るという、まれな機会を持った。・・・(中略)今日、アマテラスオオミカミに馬を捧げる日本の習慣が、古代ヘブライ人が太陽に馬を捧げる習慣からきたものかどうかは知らないが、神道の教義の幾つかはヘブライの古代宗教教義とあまりにも似ているので、この類似性を単なる偶然の一致としてしまうのは難しい。」
 このヨセフ・アイデルバーグは、世界中を調査した結果、10支族は日本に行ったことを確信し、以来14年間ひたすらこの問題に取り組んできたという。

●アインシュタイン博士は1922年に来日した折り、以下のような日本に対する奇妙なメッセージを残したと言われている。

「近代の日本ほど、世界を驚かしたものはない。この驚異的な発展には、他の国と異なる何かがなくてはならない。日本は3000年の歴史を通して一系の天皇を戴いてこれたということが、今日の日本をあらしめたと断言できる。私はこのような尊い国が、世界のどこかに一カ所くらいなくてはならないと常々考えていた。世界の未来は進むだけ進み、その間、幾度か争いは繰り返されて、最後の戦いに疲れるときがやってくる。その時、人類は本当の平和を求めて、世界的な盟主をあげなければならない。この世界の盟主になるものは、武力や財力ではなく、あらゆる国の歴史を遥かに越えた、最も古く、最も尊い家柄でなくてはならぬ。世界の文化はアジアに始まってアジアに帰る。それはアジアの高峰、日本に立ち戻らなくてはならない。我々は神に感謝する。我々に日本という尊い国を作っておいてくれたことを・・・」

●幕末以来わが国にやって来た外国人(非ユダヤ人)たちの中にも、日本とユダヤとの深い類似を指摘する人物が多くいた。
 例えば、1823年に来日した有名なドイツ医師兼博物学者シーボルトもその一人である。彼は5年間日本に滞在したが、民族比較論の立場から日本民族のルーツをオリエントの地に求め、ユダヤ人と祖先を同じくする可能性があることを認めていたのである。

●また、明治の初めに来日したスコットランド人貿易商のN・マックレオドは、1875年に横浜で『日本古代史の縮図』という本を刊行し、アジアの中でも日本人だけが他の民族と非常に異なる風習・文化を持っていると指摘していた。
 更にマックレオドは、日本の文化が朝鮮や中国とも異なっているのは、2500年前に古代オリエント地方から東方に追放され、その後歴史から消えてしまった古代イスラエル10支族が、遥か東方の国日本にやって来て住み着いたからではないかと主張していた。

●ところで、世界の日本に対する風当たりが強い中で、海外の日本礼賛者の著者の多くは、ユダヤ人だといわれている。有名な『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の著者エズラ・ヴォーゲル、『それでも日本は成長する』の著者ハーマン・カーン、『第五世代電算機』の著者エドワード・ファウンゲンバウムなどなどは皆、ユダヤ人である。
 世界中集めても、たった1350万人しかいないユダヤ人が、なぜ日本礼賛の本を書き続けるのか? 理由はどうであれ、日本はユダヤ人のおかげで随分助かっているだろう。もしこれがなければ、日本に対する世界世論はもっと厳しいものになっていたにちがいない。今や孤立無援の日本人にとって、ユダヤ人は唯一の味方ともいえる存在である。

●このように、シオニズム活動(ユダヤ人のための祖国復帰運動)に見られるような強烈な選民意識、自民族に対する誇り高い意識を持ったユダヤ人が、アジアの果ての国日本に愛国心を延長したような感情を抱く有り様は、一般人には全く異様に見えよう。





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