筑後川でエツ漁解禁
筑後川でエツ漁解禁 05/01 16:46

有明海からのぼって来るエツの漁がきょう解禁され、観光川開き式が開かれました。

大川市の若津港ではけさ10時半から観光川開き式が開かれ、地元の観光協会や漁協などの関係者が、今シーズンのエツの豊漁と遊覧船の安全を祈願しました。

エツは、有明海と筑後川だけに見られるカタクチイワシ科の魚で、昔、筑後川を舟で渡った弘法大師が、お礼にと流した葦の葉がエツになったという伝説が残されています。

初夏になると、産卵のため、筑後川に上ってくることから、毎年5月1日に漁が解禁され、伝統的な刺し網漁で取れたエツは、筑後川の初夏の味覚として知られています。

昨シーズンの水揚げはわずか5.7トンで、多いときの五分の一程度に留まったことから、関係者は今年の豊漁を期待しています。

神事に続いて、およそ100人の招待客らは4隻の遊覧船に分乗し、骨ごと細引きにしたエツの刺身や押し寿司などに舌鼓を打っていました。

筑後川のエツ漁は、7月20日まで続きます。