今年創立100周年を迎える西鉄です。
今年の大きな目玉は、ICカード「ニモカ」の導入です。
福岡地区で5月18日から運用が始まるニモカは、バスや電車の運賃精算のほか、電子マネーとして買い物の支払いが可能となります。
福岡で企画・開発された初めてのICカードだけに準備に余念がありません。
先日、西鉄グループの社員20人が一室に集められました。
導入が迫るニモカの実用テストを行うためです。
きょう一日、2人1組で、実際にニモカを使用しながら行動します。
テストする10組のうちの一組に同行しました。
スタートは、路線バスで最初にニモカが導入される那珂川営業所です。
営業所の窓口で誰でも無記名で購入できる通常のニモカを購入。
続いて会員登録が必要ですが、買い物でもポイントがつく「スターニモカ」への切り替え、払い戻しなど一連の手続きをしました。
ニモカの最初に買う時には2,000円を支払います。
この中には500円のカード預かり金が含まれていて、解約する時には返金されます。
最初に使えるのは1,500円分です。
西鉄グループのスーパーだけでなく、天神地区の百貨店など500以上の商業施設で使えます。
来月18日からの運用開始に向けてスタッフは小さな手帳を用意していました。
残金が減ったら「チャージャー」で現金を補充することも出来ます。
仕事に疲れて栄養ドリンクを買っているのではありません。
指定された場所で指定された商品が購入できるかをテストしているのです。
4月22日さらに、コンビニエンスストアのローソンでも試験的に導入されることが決まり、使い勝手はさらによくなそうです。
実用テストを終えた職員が続々と戻ってきました。
ニモカの導入のため西鉄が投入したのは総額80億円。
導入には莫大な設備投資が必要なため今年、運用が開始されるのは福岡地区に限られていて福岡県全体で使えるようになるのは来年度です。
関東、関西地区ではすでに生活に浸透しているICカード。
福岡での本格運用に向けて最後の調整が続いています。