
重厚なレンガ造りの家がほとんであった当時、リートフェルトはコンクリートとガラスを多用して、軽やかな空間を生み出す小住宅を作り出した。しかし、当時の人々には全く受けいられなかった。 |
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シュレーダー邸は、モンドリアンの抽象画と同じように、直線と3原色の色使いが特徴的である。特に、2階は昼間はワンルーム、夜には4つの個室に仕切られる工夫がされていて、当時としては画期的であった。 |
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南に面した2階の大きな窓は開け放った時に、角の枠が残らないように工夫されている。それはリートフェルトの「建築が創造するのは空間である」という言葉の一つの象徴である。 |
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施主であるシュレーダー夫人と設計者であるリートフェルトは、共にアイディアを出しながらこの家をつくり、そして、死ぬまでこの家で共に暮らし続けた。 |
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