2008.05.02 Web posted at:  15:47  JST Updated - CNN
サイエンス

米国で麻疹が流行、原因はワクチンの未接種とCDC

ジョージア州アトランタ(CNN) 米国で麻疹(はしか)が流行しており、米疾病対策センター(CDC)が1日に発表した統計によると、今年に入っての患者はすでに64人に達した。米国では2000年に麻疹の撲滅宣言が出されているが、国外から持ち込まれたウイルスに、ワクチン未接種の人々が感染したと見られている。

麻疹患者は全米の9州で判明している。感染者は生後5カ月の赤ちゃんから71歳までと、年代を超えている。

患者64人のうち、63人が過去に麻疹ワクチンを接種したことがなかった。米国では生後12─15カ月の乳児にワクチンを接種している。

また、患者の54人が、国外から持ち込まれたウイルスにより感染していた。麻疹ウイルスは欧州各国やイスラエルから、米国に入り込んでいるという。

CDCは1日、「米国では麻疹の撲滅宣言が出されてはいるが、国外から入り込むウイルスにより、感染する可能性は残っている」と警告する声明を発表。

「米国人の多くが、麻疹を忘れ去ってしまっている。欧州へ旅行に行く場合は、予防接種などをきちんと済ませるように」と注意を促している。

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