ガソリン税などの暫定税率が復活した1日、民主党は他の野党とともに衆参両院ですべての審議を拒否した。国会内は、衆院本会議場周辺で与野党議員がもみ合った前日とは一変し、閑散としていた。
この日、国会に来て登院ボタンを押した民主党議員は午後5時現在で衆参各6人ずつ計12人にとどまった。党の公式日程も菅直人代表代行の記者会見程度。会見で、菅氏は「大型連休明けに、道路特定財源の無駄遣いに関する集中審議を衆参両予算委員会で求める」と述べ、連休明けまでの「休戦」を宣言した。国対幹部は「年明け以来緊迫した状況が続いただけに、英気を養ってもらう必要がある」と語る。
道路特定財源を10年間維持する特例法改正案の衆院再可決への対応策は、7日の幹部会で協議する予定。ただ、その日は中国の胡錦濤国家主席と福田康夫首相の首脳会談当日。「胡主席来日中に激しい与野党対決を繰り広げ、政府の足を引っ張るのは得策ではない」(幹部)との判断から、7日の段階ではガソリン値上げに対する世論の動向分析などにとどめる見通しだ。【田中成之】
毎日新聞 2008年5月1日 21時28分