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野茂英雄

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●その落差にファンの声は真っ二つ

 そこまでやるのか、もう潮時か――。野茂英雄をめぐってファンの声は真っ二つ。ヒデオ・ノモのイメージを、これ以上、壊して欲しくない。いや、やりたいなら、ソレを貫くのが野茂のスタイルだ。

 ロイヤルズから戦力外通告されて今後が注目されている。39歳。年齢以上にマウンドではふけて見えた。トルネードは渦巻きが弱くかすんで、ストレートは140キロに届かない。かつての美しいフォームとボールは消えていた。

 2年前は、挑戦する姿に美学があった。とくに団塊の世代は、野茂のマイナーからの復活に、自らのリストラと定年後の展望を重ねて、熱いエールを送った。

 米国でも後押しする力は強かった。在籍した3A・シャーロット・ナイツの監督は「野茂の、ゲットバックしたいという強い気持ちには敬意を払う」と言ったし、コーチは「年齢は関係ない。問題はケガとモチベーションだけだ。野茂のチャレンジは素晴らしい」と、口をそろえた。当時、現地で野茂を直撃すると、「メジャーで投げたいからです。過去やプライドは気になりません」と答えた。さらに団塊の世代へ、こんなエールを送り返した。

「会社員なら、会社から辞めろといわれれば、仕方ないこともあるでしょう。でも、仕事をできる人には、まったく問題ない話だと思う。仕事のできる人は、どこに行っても何をしても、できると思うんですけどね」

 さらに、続けて「変えられないことを考えてもしょうがない。やれることをやるだけです」と言った。自分の立場を認めた上で、野茂らしい、シンプルな基本姿勢を教えてくれた。

 しかし、そのときから2年が経過して、野茂には変化が起きた。「メジャーで投げたい」気持ちは一貫していた。環境劣悪の中南米のリーグでも投げた。

 しかし、ケガからくる体の衰えは、気持ちとはかけ離れる一方で、防ぎようがなかった。マスコミ関係者が言う。

「野茂にはすごいストレスがありました。右ヒジ痛がついて回り、肩の筋肉は落ちる一方。野茂のストレス解消法は食事です。昔から、それが一番でした。若いときは消化も早かったけど、40歳近くなってからは腹の周囲をたるませるだけ。いくらやる気はあっても、あの体では限界があった」

 ある関係者は、もうひとつの点で「限界」を感じたという。

「中継ぎで投げたでしょう。ちょっと信じられないことです。2年前、ケガのこともあり、ある記者が中継ぎ転向の可能性を質問したら、野茂は激怒した。自分のスタイルは先発、というプライドが強かった。それが、いまは投げられればどこでも、というわけです。変節というか、そこまで落ちたかと思った」

 野茂の中では、おそらく答えはシンプルだ。やりたいことをやるだけ、なのに違いない。

 現役続行か引退か。いずれにせよ野茂が「仕事をやり遂げた」ことは断言できる。

【2008年4月28日掲載】



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