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[CNET Japan] 次世代DVD戦争は終結も…、進まぬBlu-rayプレーヤーの普及

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 高精細(HD)ビデオプレーヤーが消費者から敬遠されてきたのは、結局のところ、HD DVDとBlu-ray間の規格争いが原因ではなかったようだ。

 NPD Groupは米国時間4月30日、スタンドアローン型のBlu-rayプレーヤー(PlayStation 3、コンボプレーヤー、Blu-rayドライブを搭載するPCを除く)の販売台数が、2008年初めから減少傾向にあることを示す、いくつかの小売販売状況をトラッキングした最新データを発表した。

 NPDによると、米国内におけるスタンドアローン型のBlu-rayプレーヤー販売台数は、1月から2月にかけては40%減少し、2月から3月にかけては、2%という非常にわずかな増加に転じた。

 HD DVDプレーヤーの状況はもっと悪い。予想されてはいたが、HD DVDプレーヤーの販売台数は、1月から2月にかけては13%減、2月から3月にかけては65%減となった。東芝は2月にHD DVD製造事業から撤退し、HD DVDプロモーショングループは3月に解散した。

 では、これはBlu-rayプレーヤーベンダーにとって、何を意味するものとなるだろうか?なぜ、競争相手が消え去ったにもかかわらず、(Blu-rayプレーヤーの)販売が大幅に伸びるといった状況が生じなかったのだろうか?販売価格は、その一要因を握っている。Blu-rayプレーヤーの販売価格は、3月中旬に約400ドルとなり、ピークを迎えた。2007年末のホリデーショッピングシーズン中には、平均販売価格は300ドルに近づいていた。

 しかしながら、もっと大きな要因として考えられるのは、NPDの高精細ビデオ担当アナリストが、しばらくの間繰り返し言及してきたことではあるが、(従来の)DVD規格が、大半の消費者にとって「十分に良いものである」という点にある。つまり、Blu-ray Discと対応プレーヤーによって実現する画質は、標準的なDVDやアップコンバート対応プレーヤーの画質と比べて、劇的に向上するといったものではないため、多くの消費者は、大幅に増加する(Blu-ray導入の)コストには見合わないと考えてしまっているのだ。

 このことを裏付けるものとして、かなり低価格のアップコンバート対応のDVDプレーヤー販売台数は、2008年第1四半期中に、前年同期比で実に5%増となった。標準的なDVDプレーヤーの販売台数は、同時期に39%減となっている。

 初期の購入者層や、ホームシアターの熱心な愛好家層の域を超え、もっと一般的な消費者層に魅力的な製品とするためには、Blu-rayプレーヤーの販売価格は、おそらく200ドルくらいまで劇的に下がらねばならないだろう。しかしながら、Blu-rayプレーヤーの最大製造メーカーに名を連ねるソニーは、200ドルのBlu-rayプレーヤー発売は、早くとも2009年まではありそうにないと述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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