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中国のナショナリズムは戦争リスク高める スーザン・シャーク教授インタビュー (2/2ページ)

2008.4.25 19:15
このニュースのトピックス中国

 −−最近出版された著書「中国 危うい超大国」で、中国のナショナリズムは政府に危険な圧力を強める、と指摘しているが

 「私は、ナショナリズムが大きな要因になる戦争のリスクを減らすよう提案した。現代中国の指導者たちはナショナリズムが両刃の剣であることを知っている。ナショナリズムは政府指導部を守るが一時的で、いずれかれらを攻撃するようになるのは、清朝、中華民国のときから歴然としている。

 特に日本、台湾、米国がからむ感情的な問題で妥協することは、屈服だと国内世論に受けとめられ、指導者にとって自殺行為になりかねない。だから大惨事になるとわかっていても軍事行動に突っ走る可能性がある。

 米国にとって最優先すべきなのは、中国との戦争を回避することだ。中国が他国に対して攻撃的な行動を控え、協力的に振る舞うよう穏やかに誘導すべきだ。人権や民主化などをめぐり公の声明で中国を非難すると、指導部は前にも増して硬化する。経済でも米側の過剰な反応は中国の指導者や一般庶民の目には敵意の表現だと受けとめられかねず、中国を本物の敵に変えてしまう恐れがある。(聞き手は編集委員 田村秀男)

  

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