サブカテゴリー

ランパード&ドログバで“モウリーニョ越え”

勝ち越しのPKを決め、ドログバ(左)らに祝福されるチェルシーのランパード(中央)
Photo By AP=共同

 欧州チャンピオンズリーグ準決勝第2戦1試合が30日に行われ、チェルシーがリバプールを延長戦の末に3―2で下し、2戦合計4―3で初の決勝進出を決めた。MFフランク・ランパード(29)が1―1の延長前半8分に勝ち越しPKを成功。FWディディエ・ドログバ(30)が先制とダメ押しの2得点を挙げた。チェルシーは21日にモスクワで行われる決勝で、プレミアリーグでも優勝を争うマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。

 勝利を呼ぶPKをゴール右に決めたランパードが走りだした。左コーナー手前でひざまずき、左腕から外した喪章代わりの黒いアームバンドにキス。4月24日に亡くした母パットさんへささげるゴールに目を潤ませた。

 「勇敢な男だ。とても母親思いだったし(出場は)決して簡単ではなかったと思う」とグラント監督。第1戦の2日後の4月24日にパットさんが息を引き取り、練習に復帰したのが試合2日前。危篤の時期も含め最近2週間で3日しか練習していない。この試合も指揮官に欠場を認められていたが、舞台は最近4季で3度目となったリバプールとのCL準決勝。決断は志願の先発だった。

 第1戦では失点につながるミスをしたが、この日は前半19分にドログバをゴール前に走らせて決定機を築いた。同33分にこぼれ球を蹴り込んだドログバの先制点も、きっかけはランパードからカルーへのパス。そして決勝PK…。ドログバは「フランク(ランパード)でなければ決められない特別なPKだった」とチームメートを称えた。

 2得点のドログバにも特別な思いがあった。試合前日、リバプールのベニテス監督から「強いくせに簡単に倒れる」とPK狙いのダイブ常習者との“口撃”を受けた。「尊敬する監督なのに失望した」。今季は故障もあって本調子ではなかったが、先制&ダメ押し弾で敵将を見返した。

 主力2人の活躍で、カリスマ指揮官のモウリーニョ前監督時代でも成し遂げられなかった決勝進出。指導力が疑問視されていたグラント監督は「歴史をつくったことを誇りに思う」と胸を張った。相手は国内リーグでも首位を争うマンチェスターU。アブラモビッチ・オーナーの母国ロシアで行われる決勝で、チェルシーが初の頂点を狙う。

[ 2008年05月02日 ]

ニュース一覧

<A TARGET="_blank" HREF="http://www.sponichi.co.jp/event.ng/Type=click&FlightID=25055&AdID=23774&TargetID=694&Segments=3,5,19,24,40,42,43,44,46,148,285,378,561,566,567,569,570,671,694,872&Targets=285,684,694,853&Values=34,46,51,63,77,85,90,100,110,284,454,456,480,494,671,683,712,783&RawValues=IPID%2C216.98.130.25&Redirect=http:%2f%2fwww.sakatsuku-online.com"><IMG SRC="/contents/023/941/399.mime7" WIDTH=300 HEIGHT=250 BORDER=0></A>

クイックアクセス

欧州サッカー

日本代表

Jリーグ

ブログ&コラム

スペシャルコンテンツ

このページの先頭に戻る ▲