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以下文字出处,http://24fret.blog111.fc2.com/blog-entry-68.html
ダライラマ14世を支持する人は非常に多く、1989年には世界平和やチベット宗教、文化
の普及に対する貢献が高く評価され、ノーベル平和賞を受賞した。しかし、1998年10月
2日には、ダライラマ14世側はCIAから170万米ドルにのぼる資金援助を1960年代に受けて
いたことを認めたというのだ。援助資金は、志願兵の訓練や対中国戦用のゲリラへの支
払に費やされたという。長年にわたってチベット独立運動を支援したCIAの秘密工作は、
中国、ソビエト連邦などの共産圏を弱体化させる目的があったらしいが、ダライラマも
その程度ということか。
さらにダライラマ14世は80年代、阿含宗やオウム真理教と交流があり、両団体を様々な
形で支援していたことをご存知の方も多いだろう。これらの宗教法人による犯罪事件が
公に知られるようになると、ダライラマ14世の支持者は、ただ利用されただけで現在は
一切関係が無いと主張している。それなら利用される前になぜもっと対象を精査しなか
ったのかとダライラマ14世には苦言を呈したい。このような言い訳から、いかにダライ
ラマが宗教の教義や正邪の判断材料を学んでいないかがわかろう。そればかりかダライ
ラマ14世は、オウム真理教から布施の名目で1億円にのぼる巨額の寄付金を受領。オウム
真理教が東京都で宗教法人格を取得した際には推薦状を提出して支援していた。オウム
真理教の被害者に対してはオウム真理教からの寄付金の辞退、並びに贖罪を兼ねた救済
支援金を一切払おうとしなかったという。散々持ち上げ金品を受領しておいて、被害者
を伴うイカサマと知ってもその汚い金は懐に入れっぱなしでは、宗教家というよりゼニ
ゲバの類と思われても仕方あるまい。
また詐欺まがいの金銭トラブルを起こし被害者の会から告発された念仏宗無量寿寺(開
祖:久世太郎、元サイコロ占い師)が1998年4月に京都で主催した「第1回全世界佛教興
隆会議」にも参加。週刊朝日によるとダライラマ14世は、念佛宗無量寿寺から布施の名
目で2億円を受領したと報道されている。
亡命政府の長としてだけでなく仏教の指導者としても、アメリカ、ヨーロッパ諸国、日
本をはじめとする世界各地をたびたび訪れ、仏教の智慧に関する講演、宗教的な対話に
関する講演も活発に行っているというが、日蓮聖人の仏法を知るものからすると、判断
の甘さを指摘する以外にない。ノーベル平和賞はたいそう立派なものなのだろうが、選
ぶ人間も選ばれる人間も実はたいしたことはないのではないか。いかなる宗教家も人生
において一度や二度は迷うし失敗もするはずで、そこを反省して乗り越えるからこそ人
格や裁量に幅が出る。ノーベル平和賞を受けた活仏が犯罪テロ宗教から多額の金をもら
い宣揚していたなど、笑えない話だろう。だから宗教家は俗世間の賞与を受けることは
慎むのが正しい姿だと考えるのである。
チベット仏教はインド仏教直系の大乗仏教の流派の一つであり、基本的には龍樹の中観
を中心にして、存在、認識に対する論理的思考能力と論争による智恵の獲得を重要視し
ていると言うが現在のダライラマ14世が果たしてどこまでそれを理解しているかはなは
だ疑問である。非暴力をかかげる姿勢は評価したいが、だれかれ構わず大金を受け取っ
ている姿勢は頂けませんな。