ねえやんが敬愛する作家・横溝正史さんの『犬神家の一族』を、
ねえやん自身で読み進めていくコーナー「横溝正史の謎を解け。」
とうとう最終回を迎えました!!
今回オンエアした内容のと、今までのあらすじはこちらをどうぞ。
〜今回オンエアした内容のあらすじ〜
犬神佐兵衛の遺産を我がものにするには、珠世と佐清を
結婚させなければならないが、この顔では、珠世が選ぶわけもない。
そこで、松子夫人は こう考えたのである。
珠世さんに佐清を選んでもらうためには、
佐武と佐智に死んでもらわなければならない。
そして、着々とそれを決行したのだ。
松子夫人は、帯締めで 静馬を絞め殺した。
そして、死体をボートに乗せて、湖へ出たのである。
松子夫人は 水の浅いところを選んで、ピクリとも動かぬ静馬を
逆さまに突っ込んだ。
ここに、静馬が描こうとした「斧、琴、菊(よき、こと、きく)」の
呪いが、自らの肉体をもって 完成したのであった。
この事件に関するかぎり、すべての謎は語り尽くされた。
話し終えた松子夫人は、最後に橘署長にこう問いかける。
「署長さま。佐清は罪に問われるのでしょうね」
いかなる理由があるにせよ、共犯の罪がある。ただ、情状酌量が
相当にある・・・これが署長の見解であった。
「珠世さん、あなたは、佐清が牢屋から出てくるまで待っていて
くれるわね」
珠世はなんのためらいもなく、10年でも20年でも待つと
言い切った。と、そのときである。松子夫人の手からきせるが落ちた。
「しまった! この刻みたばこだ。若林君を殺した毒を使ったんだ」
医者が駆けつけてきたときには、一世を震撼させたこの希代の女性、
希代の殺人鬼、犬神松子はすでに息を引き取っていたのである。
唇のはしに、ちょっぴり赤いものをにじませて。
那須湖畔に雪も凍るような、寒い、底冷えのする黄昏のことであった。
と、いうわけで完結してしまいました!
いかがでしたか?感想をお待ちしてます♪
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