2008年5月1日 22時39分更新
4月26日から北アルプスの剱岳に1人で登山にでかけたまま行方がわからなくなっていた48歳の男性が、1日昼前、山の谷筋で遺体で見つかり、警察では、尾根から滑り落ちたのではないかと見ています。
遺体でみつかったのは、栃木県宇都宮市の会社員、藪内淳志さん(48)です。
警察によりますと、藪内さんは先月26日に1人で剱岳のふもとにある馬場島から剱岳に向かったまま行方がわからなくなり、藪内さんの知り合いが警察に届け出ていました。
警察では1日朝6時からヘリコプターを出すとともに山岳警備隊員が歩いて捜索を行ったところ、剱岳の標高およそ1950メートル地点の谷筋にあたる池ノ谷の左俣で藪内さんが倒れているのが見つかりました。
藪内さんはすでに死亡していたということです。
警察では、登山計画や現場の状況から、藪内さんが剱岳の北に延びる小窓尾根の稜線から滑落したのではないかとみて、原因について調べています。
家族などの話によりますと、藪内さんはこれまでに剱岳に何度も登った経験があり、今回も食糧などの装備を整えて山に入り29日下山する予定だったということです。