東京裁判所名乗り「出頭を」　不審電話にご用心

2008年05月02日00時05分

　「東京裁判所」を名乗って調停への出頭を求め、個人情報を聞き出そうとする不審な電話が東京都や神奈川県、大阪府で相次いでいる。最高裁は「そうした電話による手続きはない。かかってきても個人情報を教えないように」と注意を呼びかけている。

　各地の裁判所への問い合わせが相次いだため、東京高裁が４月３０日、警視庁に通報した。問い合わせは同日朝から始まり、１日までに６００件近くにのぼるという。

　最高裁によると、自動アナウンスで「調停のため、５月６日午後２時半に東京裁判所に出頭してください。問い合わせは９番を押してください」などと流れる。９番を押すと、たどたどしい日本語を話す女性のオペレーターにつながり、氏名やパスポート番号を聞き出そうとする。「そちらの連絡先は？」と尋ね返すと、最高裁や東京地裁、大阪地裁などの実在する電話番号をあげるという。