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(略)
まず、ニセ有栖川宮殿下の自宅は京都市内にある家賃十八万円の高級マンションだが、この部屋を借りたのは『グランドキャピタル(株)(以下、グランド社)』(東京・新宿区)なる聞きなれない会社だった。(略)
また、ニセ有栖川宮は『蘇生回帰(株)』という会社の役員に就任していたが、同社の登記簿にはグランド社関係者が役員に名を連ね、グランド社は『蘇生回帰』に対し、短期貸付金として八千七百二十万七千二百九十円を融資している。蘇生回帰社は「有栖川識仁書」「宮内庁献上品」というラベルが貼られた「神機水(かんながらのみず)」という怪しげな飲料水を販売していたが、この商品はグランド社でも販売されていた。
(略)
グランド社は昨年八月、大手町に聳え立つ「野村ビル」二十二階の全フロアーを借り切って本社オフィスを構え、盛大なオープニングパーティを開催している。パーティで挨拶した顔ぶれは長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督の夫人、亜希子さん、タレントのデヴィ夫人、フジモリ元大統領、そしてニセ有栖川宮……。
しかし、この盛大なパーティからわずか三カ月後、昨年十月二十五日、グランド社は東京地裁に破産宣告を受けた。破産管財人らが大手町の豪勢なオフィスに乗り込んだ時はすでにもぬけの殻。
(略)
「オフィス・デヴィ・スカルノ」に問い合わせるとグランド社の謎のオーナー・矢澤俊治との出会いは一年半前、場所は銀座の有名クラブ。夫人は女性実業家の片岡都美氏の誕生日会に招かれ出席したというが、その席に矢澤俊治氏が来ていたという。
「“青年実業家”と紹介され、グランドキャピタル会長というお名刺を頂いた。フジモリ元大統領もいらっしゃいました。(略)」(同オフィス)
(略)
桜満開の4月6日、日曜日。都内赤坂のカナダ大使館地下にあるシティクラブ・オブ・東京は、およそ400人の人たちでごった返していた。有栖川識仁さん(41)と、坂本晴美さん(44)の結婚式である。識仁さんは、有栖川宮家の正統な継承者であることを主張なさっており、事実ならば宮内庁とて無視できない重要イベントなのだが……。
(略)
宮内庁に聞いてみると、
「有栖川宮家は、すでに断絶しております。その有栖川宮識仁とおっしゃる方については、こちらでは全然分かりません。有栖川宮家の祭祀(注・先祖を祀ること)については、高松宮家が継いでおり、その祭祀をほかに継いでいる方がいらっしゃるということもございません」(総務課報道室)
(略)
友人としてスピーチしたのが、俳優の石田純一だ。
(略)
というわけで、そのほかにも選挙でお馴染みの羽柴秀吉氏や公明党の元都議・白井常信氏、日本青年社幹部などの挨拶が続いた。
(略)
が、高松宮家からは、
「有栖川宮の祭祀は高松宮が継承していますので、ありえません。ご落胤ですか? そういう方はいません。インチキです。その人はこちらに一度も来たこともありませんね」(宮務官)
という答えが返ってくる。
(略)
“殿下”については、
「彼は27歳の時に急に有栖川を名乗り始め、以来“宮様”を通しているんです。さまざまな行事に呼ばれていますが、ほとんど人前では話ができません。でも、却ってその無口ぶりが皇室ファンには有難がられているみたいですね」(知人)
なるほど、立て板に水のごとく話す晴美さんの傍らで、“殿下”は一言も発しない。本誌の前述の取材にも、唯一、高松宮のご落胤という言葉が晴美さんの口から出た瞬間、
「ご落胤というのは、ちょっと……」
と、“お言葉”を発しただけなのである。
名誉総裁 有栖川識仁殿下
名誉会長 松平正輝氏
最先端の科学が生んだ革命的な商品群! 「蘇生回帰」プレオープン
物質中心の科学は、環境問題、食糧問題、エネルギー問題など大きな課題を人間に突きつけた。だが、世界最初の環境微生物学博士である高嶋康豪博士により、諸課題を一気に解決する新しい科学が生み出された。それが、世の中の不条理(エントロピー)を自然な状態(エコロジー)へと戻す「蘇生回帰の科学」だ。有栖川識仁殿下を総裁に戴く有栖川宮記念蘇生回帰インターナショナルアカデミーの中で物販を行うサービス事業本部では、この理論を実用化した健康商品群で、ネットワークビジネスを展開。プレオープンの現在、新規参加者を募っている。
有栖川宮様を迎えての記念講演会(2000年7月1日)
《写真説明》
左より有栖川識仁様、有栖川親仁様、吉田信啓氏