WEBタイムス 平成13年(2001年)8月24日 第687号
   

己斐地区の子どもたちが自由な発想でデザイン 己斐の街のバス停案内板創り

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 【西区】広島市西区己斐地区を運行する広電バスとボン・バスの停留所表示板の上部についている案内板を地元の小学生が自由にデザインし町のシンボル・オブジェにしようと「己斐の街にバス停を創ろう」が二十日(月)、あ〜とふろんとH―jam(広島市南区段原、広島サティ2F)であった。己斐の町並みの再発見・地域社会に対する関心など、子どもたちに社会性について考えてもらうのが目的。己斐・己斐上両公民館と広島電鉄(株)、エイチ・ディー西広島(株)の共催。
 参加した二十四人の子どもたちは、講師にデザインや配色などについて学び製作開始。事前に己斐の街を注意深く観察し、象徴する建物や景色、バスの絵など、各自が考えたデザインを下書きし、型を糸ノコで切ってもらった。
 午後からいよいよ色塗り。自分が好きだからとハムスターを描いたり、学校ではやっている漫画「ワン・ピース」の絵を描いたり。目立つような配色を考え、手や服を汚しながら思い思いに色を塗っていった。
 市立己斐上小学校六年生の松尾義孝くん(一一)は広島のシンボルだからともみじをかたどり、中心にコイを描いた。「もみじの形づくりが難しかったけど楽しかった。自分の作ったものがバス停になるなんてとてもわくわくする」と心弾ませていた。
 講師を務めた広島市立大学四年生、毛利健司さんは「自分は子どもたちの助手をしただけ。それぞれが自由な発想で絵を描き自分たちで街の一部を作る。普段は出来ない体験だしすばらしいことだと思う」と話していた。
 完成した三十四作品は両公民館まつりなどで展示した後、十二月中旬ころに己斐地区バス停に取り付ける予定。



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