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【国際】

中国で大規模な児童労働救済 背景に極端な貧困も

2008年4月30日 19時33分

 【北京30日共同】中国南部の広東省で大規模な児童労働が発覚し、地元警察が30日までに救助に乗り出した。だが家に帰りたがらない児童もおり、中国の極端な貧富の格差が事件の温床となっていることが明らかになってきた。

 広東省東莞市で、四川省涼山イ族自治州から来た16歳未満の少数民族の児童が低賃金労働者として闇で取引されていると地元紙が報道し社会問題化。10歳未満の子供も含まれ、大小の工場で長時間労働を強制させられた上、満足な食事も与えられていなかった。1つの工場で100人単位で雇用した例もあったという。

 また、職場で性的暴行を受けたり、1日5元(約74円)程度の生活費しかもらえないなど、悲惨な状況が次々と明るみに出ている。

 報道によると、警察が児童を連れ戻しに現場に行くと「家に帰りたくない。うちは貧しくて両親は私を必要としていない」と泣いて抵抗する少女らもいた。記者が年齢を尋ねると、12−13歳とみられる少女らが口々に「18歳」と答えたとしている。

 

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