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手術で指紋消去、日本への入国目的に

警察が旅券偽造ブローカー摘発

 日本の入管当局が実施している外国人旅行者からの指紋採取で不法滞在の前歴が発覚することを恐れ、指紋消去手術を行ってきた旅券偽造ブローカーが摘発された。

 ソウル蘆原署は30日、合計1250万ウォン(約129万6000円)を受け取り、5回にわたり指紋消去手術を行ったとして、旅券偽造ブローカーの男(49)ら3人とリハビリ医院事務長(41)、両者を仲介した建築業の男(59)を在宅のまま取り調べた。

 ブローカーらは今年3月以降、1件250万ウォン(約25万9000円)で指紋消去手術を請け負い、京畿道城南市の旅館やカラオケ店内で手術用メスで人差し指と中指の指紋を1センチの長さで切り取り縫合する手術を行っていた。

 捜査当局によると、ブローカーら3人は旅券偽造の犯罪前科が10件を超える組織で、昨年11月に日本政府が外国人旅行者からの指紋採取を開始したことで、偽造旅券による不法入国が不可能になったことを受け、指紋消去手術を始めたという。依頼者は主に日本で不法滞在歴があるか、ホストクラブなどで不法就労した前歴があるため、日本に入国できない人だという。

 依頼者のうち二人は、2002年に日本から退去強制処分を受けた。しかし裁判所で氏名変更を行い、旅券の再発給を受け、指紋採取開始前は日本に自由に出入国していたという。

オ・ヒョンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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