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ながさき新着ニュース(4月30日 PM5:57)
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長崎新聞
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諫干排水門の常時開門と損賠請求 小長井、太良の漁民41人が国を提訴
諫早湾でタイラギの不漁が続き、養殖アサリにも甚大な被害が出ているのは国営諫早湾干拓事業が原因として、諫早市小長井町と佐賀県太良町大浦の漁業者四十一人が三十日、国を相手に潮受け堤防排水門の常時開門と約二億五千万円の損害賠償を求める訴訟を長崎地裁に起こした。
同湾内の漁業者が諫干事業をめぐり提訴するのは初めて。原告側は排水門を開門し、海水を調整池に流入させることが有明海の漁業再生につながると主張。国側が漁業者側に対し漁業補償契約を締結する前提として、「漁獲減は二割程度」と説明した点も問題視し、現実には甚大な漁業被害を受けたとして原告一人当たり六百五万円の損害賠償を請求している。
事業を所管する農水省農地整備課は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。
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