衆議院の再議決でガソリン税の暫定税率が1日から復活すると予想される中、岡山県内のガソリンスタンド(GS)では、29日から値上げを見越した駆け込み給油が目立ち始め、給油所の一部では一時的に給油待ちの車列ができるなど、混雑が始まった。(2面に関連記事) 岡山市内では同日、特にセルフ店で夕方から混雑が目立ち始めた。同市問屋町にあるセルフ店では、10レーンのうちガソリン給油用の8レーンが常時埋まる状態が断続的に続き、時間帯によっては給油まで5分待ちの状態になった。 一方、フルサービス店は、比較的目立った混雑もなかった。安いガソリンを求め、2円ほど安いセルフ店に流れたと見られる。 同日は、休日だけ車を利用するドライバーの給油が目立った。県北部へのレジャー帰りだった同市内の40歳代会社員男性は「ゴールデンウイーク後半にも使うので、満タンにしました」と話していた。1千円分のみ給油する「チョイ入れ」客の姿もあった。 石油元売り各社は、1日からガソリン価格を1リットル当たり30円程度上げると表明しており、レギュラーで初めて160円台を超える見込み。 一部のGSは値上げのタイミングを決めかねているが、このままいけば、30日夕方には本格的な給油ラッシュが始まり、深夜のGSには昨年11月末を上回る客が押し寄せる恐れもある。