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ページ更新時間:2008年05月01日(木) 00時52分

糖尿病の患者・予備群が急増

社会3841219
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 進行すると重い合併症が起きる糖尿病の患者とその予備群が1870万人と、4年前の調査に比べて250万人も増えていることが厚生労働省の調査で分かりました。
 感覚が麻痺しているため、熱いビニールシートの上を歩いてしまい、やけどをした足や、靴擦れのような些細な原因から壊死してしまった足。これらは、いずれも糖尿病の進行で、足の神経障害のために起きたものです。

 糖尿病は進行すると、足以外にも腎臓や目の障害、それに心筋梗塞、脳梗塞など、さまざまな合併症が出る病気です。この糖尿病について、厚生労働省は30日、糖尿病が強く疑われる人と可能性を否定出来ない人の合計が1870万人と、4年前の調査より250万人も増加したという推計値を公表しました。

 「多いカロリーの摂取。特に炭水化物の摂取ということが原因ということは、糖尿病の発症基準の上からも説明できる」(厚生労働省の会見)

 ご飯を食べた場合、血液中の血糖値が上昇しますが、膵臓からの「インスリン」が作用してこれを抑え、血糖値を一定に保つ働きをします。しかし、食べ過ぎや肥満の状態になるとこの「インスリン」が働かなくなり、血糖値が一定の値を超えるため、「糖尿病」となるのです。

 糖尿病の専門家は、日本人は体質的に糖尿病になりやすいと指摘します。
 「インスリンは、日本人はちょっと出が悪いという民族なんですね。ですから、ちょっと小太りになってもすぐにインスリン不足になってしまう」(済生会中央病院、渥美義仁 副院長)

 糖尿病を防ぐ方法は肥満防止。目安は、20歳の時の自分の体重の10%分太ったら要注意だと専門家は指摘しています。(30日15:39)

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