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江田参院議長「残念だ」 与党からは参院無用論
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参院の江田五月議長は30日夕、歳入関連法案の衆院再議決を受け、国会内で記者団に「参院としてはさらに審議を進める必要があるとの意志を示したのに、衆院に否決したものとみなされ、残念だ」と語った。
江田氏は「60日が経過したからといって、すぐ否決とみなさないといけないわけではない」と与党の対応をチクリ。衆院の河野洋平衆院議長から28日に電話があり、参院の審議継続方針を伝えたことを明らかにした上で、「与党は参院が思う通りにいかないからイライラしているのだろう」と皮肉った。
一方、参院としての意志が示せなかったことから参院内には「参院の存在が問われる」と無用論に拍車がかかることへの懸念が広がる。自民党の尾辻秀久参院議員会長は30日の記者会見で「『一定の結論を得る』とした議長斡旋(あっせん)があったのに、こういう事態を招き、参院議長の責任は極めて重い」と指摘し、「議長の不信任決議案の提出もあり得る」と批判した。
ただ、江田氏は批判に対し「甘んじて受ける」と受け流しつつ、参院無用論についても「そんなことはない。参院らしく議論すればいい」と語った。