半島大陸メモ




1-9-4 スイス政府

民間防衛


民間防衛

戦争のもう一つの様相
民間防衛 スイス政府編集
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4562036672/
↑レビューがあります。

●236ページ「敵は意外なやりかたで攻めてくる」より
ある国家元首の「政治的告白」と題する著書から。
《われわれは、勝利に達するまでわが道を倦むことなく歩み続ける。
われわれは敵を憎む。彼らを容赦なく滅ぼそう。
武器による戦いに比べ費用のかからぬやり方で、敵を滅ぼすことができるのだ。
「魅力」で魅きつける宣伝は、われわれの手中にある効果的な武器だ。
われわれは、われわれの意図するところを、美しい装飾で包みかくさなくてはならない。
文化は立派な隠れみのに利用できる。 音楽、芸術、旅行などの口実で、仲間をつくろう。
展覧会とスポーツの祭典を組織し、利用しよう。
わが国に旅行者を引き寄せ、彼らにわれわれの優越性を納得させよう。
これらの「文化交流」は、事実は一方通行としなければならぬ。
わが国に、われわれの教養や生活様式にとって好ましくない退廃的思想、
新聞、書籍、映画、ラジオ放送、テレビ放送のどのようなものも入れさせないようにしよう。
科学の面では、できるだけ多く受け取り、少なく与えるようにしよう。
彼らは愚かで退廃的だから、われわれの企てのなすがままになるだろう。
われわれが彼らに与えるフリをすれば、いい気持ちになってしまうだろう。
彼らは、われわれの政治的思想は信じまいとするが、だんだんそれに侵されていくだろう。
このようにして、われわれは、彼らの首に彼らを締め付ける輪をかけるのだ・・・・・・。

民間防衛引用
http://www.tcnweb.ne.jp/~perfect/aijyo.htm
> 我々は、我々の意図するところを美しい装飾で包み隠さなくてはならない。
> 文化は立派な隠れ蓑に利用できる。
> 音楽、芸術、旅行などの口実で、仲間をつくろう。
> 展覧会とスポーツの祭典を組織し、利用しよう。
> 我が国に旅行者を引き寄せ、彼らに我々の優越性を納得させよう。
> これらの「文化交流」は、事実は一方通行としなければならぬ。
> 我が国に、我々の教養や生活様式にとって好ましくない退廃的思想、
> 新聞、書籍、映画、ラジオ放送、テレビ放送などの、どのようなものも
> 入れさせないようにしよう。
> 科学の面では、できるだけ多く受け取り、少なく与えるようにしよう。


心理戦に対する抵抗 (民間防衛 スイス政府

 新聞記事の一節:
 国の各層を代表する者数十名の人々が、昨日あるところで集会を開き、集まった全ての者が持つあらゆる知識を
総動員して、スイスの現状、及び、これに対してスイス政府がとるべき対処策について、討論をたたかわした。
 その結果、彼らは全会一致で、目下の種々の問題について注意を促すため、連邦内閣に書簡を送ることに決定した。
これらの問題の中には、スイス全国の種々の報道機関に関する問題も含まれている。この書簡に署名した50人の
人々は、スイスの報道機関が、スイス国民に迫っている種々の危険に対してあまりに無関心であるとして、報道機関全体
を批判している。全体主義国の構成にたいする報道機関の確固たる態度こそ、我々にとって大切なのであり、連邦内閣
はこの問題について十分注意を払う必要がある。

 スイス連邦法務警察長官は、直ちに記者会見を行い、大部分のスイス新聞の示している模範的な態度を賞賛すると
ともに、我が国民に対して、スイスのあらゆる財産、価値あるものを、引き続き保護するため最大の努力を払う胸を約束した。さらに、長官は、スイスの全報道機関こそ、スイスの独立と自由を守るための戦いの第一線に立つべきであると
述べた。
 もし外国勢力がスイスを攻撃しようと欲しているのなら、彼らは、スイスの報道機関の態度が仮に友好的であったと
しても攻撃をかけてくるだろう。大切なことは、我々国民が、外的のどのような圧力にも、どのような脅しにも、屈すること
なく反撃できるように、毎日心がけていることである、
 我々は、自己の運命は自分自身で決定したいと、他人に指図されたくないと、常に願っている。
 以上のような法務警察省長官の発言に対して、大きな拍手が起こった。


自由と責任  民間防衛237P

民主主義は個人の意見を尊重する。これが民主主義のもっとも大きい
長所の一つである。民主主義国家では、個人の私的な言動にまで介入
することはない。報道、ラジオ、テレビは自由である。各人は、自己の
気に入った政党を選ぶことができる。「自由」が空虚なことばでない国、
自由の内容がちゃんと充実している国では、このようになっている。
しかし、国家は共同社会を守らなくてはならない。そのため、国家は
特にスパイ行為と戦う義務を持つ。スイスには思想に関する罪というものはないが、
しかし、われわれの防衛力を弱めようとする連中は、監視しなければならない。
内部から国を崩壊させようとする作業が、公共精神を麻痺させるものによって
企てられる可能性が常にある。
 自由はよい。だからといって、無秩序はいけない。ゆえに、国家的独立の
意思をなくしてわれわれを弱体化させようとするイデオロギーに対して、
人々の注意を喚起する必要がある。教育者、政党、組合、愛国的グループ
など、世論に影響を及ぼす立場にある人々は、みずからの責任を絶えず
自覚しなければならない

戦争のもう一つの様相
敵は同調者を求めている - 不意を打たれぬようにしよう - 敵は意外なやりかたで攻めてくる - (以降、主要な文言を抜粋)
裏切り
敗北主義と平和主義
愛情を装う宣伝
威嚇による宣伝
経済戦争
スパイ行為
破壊活動
政治機能の解体
テロ
クーデター、外国の介入


 戦争のもう一つの様相は、それが目に見えないものであり、
偽装されているものであるだけに、いっそう危険である。
また、それは国外から来るようには見えない。カムフラージュされて、
さまざまの姿で、こっそりと国の中に忍び込んでくるのである。
そして、われわれのあらゆる制度、あらゆる生活様式をひっくり返そうとする。

 このやり方は、最初はだれにも不安を起こさせないように、
注意深く前進してくる。その勝利は血なまぐさくはない。
そして、多くの場合、暴力を用いないで目的を達する。
これに対しても、また、しっかりと身を守ることが必要である。

 われわれは絶えず警戒を怠ってはならない。
この方法による戦争に勝つ道は、武器や軍隊の力によってではなく、
われわれの道徳的な力、抵抗の意志によるほかない。

敵は同調者を求めている
敵は同調者を求めている

 ヨーロッパ征服を夢みる、ある国家の元首が、小さなスイスを武器で
従わせるのは無駄だと判断することは、だれにも納得できる話である。
単なる宣伝のカだけでスイスをいわゆる「新秩序」の下に置くことが
できると思われるときに、少しばかりの成果をあげるために軍隊を動か
してみたところで、何の役に立つだろうか。

 国を内部から崩壊させるための活動は、スパイと新秩序のイデオロギー
を信奉する者の秘密地下組織をつくることから始まる。この地下組織は、
最も活動的で、かつ、危険なメンバーを、国の政治上層部に潜り込ませ
ようとするのである。彼らの餌食となって利用される「革新者」や
「進歩主義考」なるものは、新しいものを待つ構えだけはあるが社会生活
の具体的間題の解決には不慣れな知識階級の中から、目をつけられて引き
入れられることが、よくあるものだという二とを忘れてはならない。

 数多くの組織が、巧みに偽装して、社会的進歩とか、正義、すべての
人々の福祉の追求、平和というような口実のもとに、いわゆる「新秩序」
の思想を少しずつ宣伝していく。この「新秩序」は、すべての社会的
不平等に終止符を打つとか、世界を地上の楽園に変えるとか、文化的な
仕事を重んじるとか、知識階級の耳に入りやすい美辞麗句を用いて……。

 不満な考、欺かれた者、弱い者、理解されない者、落伍した者、こう
いう人たちは、すべて、このような美しいことばが気に入るに違いない。
ジャーナリスト、作家、教授たちを引き入れる二とは、秘密組織にとって
重要なことである。彼らの言動は、せっかちに黄金時代を夢みる青年たち
に対して、特に効果的であり、影響力が強いから。
 また、これらのインテリたちは、ほんとうに非合法な激しい活動は
すべて避けるから、ますます多くの同調者を引きつけるに違いない。
彼らの活動は、“表現の自由”の名のもとに行なわれるのだ。

(中略)

不意を打たれぬようにしよう
外国の宣伝の力

 国民をして戦うことをあきらめさせれば、
その抵抗を打ち破ることができる。
 軍は、飛行機、装甲車、訓練された軍隊を
持っているが、こんなものはすべて役に立た
ないということを、一国の国民に納得させる
ことができれぱ、火器の試練を経ることなく
してうち破ることができる……。
 このことは、巧妙な宣伝の結果、可能とな
るのである。

敗北主義−−−それは猫なで声で最も崇高な感情に訴える。−−
諸民族の間の協力、世界平和への献身、愛のある秩序の確立、相互扶勤
−−戦争、破壌、殺戮の恐怖……。
 そしてその結論は、時代おくれの軍事防衛は放棄しよう、ということになる。
 新聞は、崇高な人道的感情によって勇気づけられた記事を書き立てる。
 学校は、諸民族との間の友惰の重んずぺきことを教える。
 教会は、福音書の慈愛を説く。
 この宣伝は、最も尊ぶべき心の動きをも利用して、最も陰険な意図のために役立たせる。


不意を打たれぬようにしよう

 このような敵の欺踊行為をあばく必要がある。
 スイスは、征服の野心をいささかも抱いていない。何国をも攻撃しようとは思っていない。望んでいるのは、平和である。

 しかしながら、世界の現状では、平和を守り続けるためには、また、他に対する奉仕をしながら現在の状態を維持するためには、軍隊によって自国の安全を確保するほかないと、スイスは信ずる。
 近代兵器を備えた大国に立ち向かうことはわれわれにはできないという人々に対して、われわれは、こう答えよう。−−−経験は、その逆を証明している、と。

 今日では、一つの動乱が、多数の国を巻き添えにすることは決定的である。それ故、われわれは、単独で攻撃の重圧に耐えねばならぬこともないだろうし、攻撃者は、その兵力の一部分しかわれわれに向けられないだろう。そして、このような部分的な兵力に対してならば、われわれは、対等の兵力で反撃することができる。

 また、技術の進歩によって、地上では軍隊をまばらに展開することが必要となったが、このことは、われわれにとって有利な条件である。われわれの防衛は、これによってきわめて容易になった。

 潜在的な敵はわれわれに武器を捨てさせるためには、わが国を征服する必要度に比してケタはずれに大量の武力を浪費する必要があることを知っている……。

 第一次大戦において、また、第二次大戦において、われわれが攻撃を免れたのは、偶然によるものではない。この幸い、それは、みずからを守ろうというわれわれの不屈の意志と、わが軍隊の効果的な準備
とによるものである。

 また、1939年〜40年におけるフィンランドの例や、1956年や67年におけるイスラエルの例も、われわれの考えが正しいことを証明している。これらみずからを守った小国は、その国家的存在を保つことがで
きたのである。

(中略)

敵は意外なやりかたで攻めてくる
敵は意外なやりかたで攻めてくる

ある国家元首の「政治的告白」と題する著書から:

《われわれは、勝利に達するまでわが道を倦むことなく歩み続ける。
われわれは敵を憎む。彼らを容赦なく滅ぼそう。
武器による戦いに比べ費用のかからぬやり方で、敵を滅ぼすことができるのだ。
「魅力」で魅きつける宣伝は、われわれの手中にある効果的な武器だ。
われわれは、われわれの意図するところを、美しい装飾で包みかくさなくてはならない。
文化は立派な隠れみのに利用できる。 音楽、芸術、旅行などの口実で、仲間をつくろう。
展覧会とスポーツの祭典を組織し、利用しよう。
わが国に旅行者を引き寄せ、彼らにわれわれの優越性を納得させよう。
これらの「文化交流」は、事実は一方通行としなければならぬ。
わが国に、われわれの教養や生活様式にとって好ましくない退廃的思想、
新聞、書籍、映画、ラジオ放送、テレビ放送のどのようなものも入れさせないようにしよう。
科学の面では、できるだけ多く受け取り、少なく与えるようにしよう。
彼らは愚かで退廃的だから、われわれの企てのなすがままになるだろう。
われわれが彼らに与えるフリをすれば、いい気持ちになってしまうだろう。
彼らは、われわれの政治的思想は信じまいとするが、だんだんそれに侵されていくだろう。
このようにして、われわれは、彼らの首に彼らを締め付ける輪をかけるのだ・・・・・・。≫

(中略)

(以降、主要な文言を抜粋)
(以降、主要な文言を抜粋)

P237 自由と責任

…われわれの防衛力を弱めようとする連中は監視しなければならない。
内部から国を崩壊させようとする作業が、公共精神を麻痺させる者に
よって企てられる可能性が常にある。…


P238 敵はわれわれを眠らそうとする
P239 われわれは眠ってはいけない
P240 スポーツも宣伝の道具
P245 経済も武器である


P250 敵はわれわれの弱点をつく

 われわれに全体主義国の宣伝報道が襲いかかる。
…(↑冬ソナを始めとした捏造ブーム


P258 政府の権威を失墜させようとする策謀

 社会進歩党は、偽りの怪文書をばらまくとか
…(↑小泉首相の女性スキャンダル)
…スパイおよび情報機関は、共同して、
軍隊の価値に対する疑惑の念を広めようとする。…


P259 …混乱と敗北主義の挑発者どもは逮捕すべきであり、
敵側の宣伝のために身を売った新聞は発行を差し止めるべきである。
侵略者のために有利になることを行った者は、その程度のいかんを
問わず、裏切り者として、裁判にかけなければならない。


Last Updated : 2004-12-16
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