川崎医大付属病院(倉敷市松島)が運用するドクターヘリの高速道上の緊急離着陸場が5月1日、15カ所新設され、県内17カ所に拡充される。 県施設指導課によると、新たに同離着陸場として使用されるのは岡山、倉敷、玉島、笠岡、早島(2カ所)、水島(同)、岡山総社、賀陽、新見、北房、津山、久世、蒜山の各インター。既存スペースを活用するため、新たな整備費用は掛からない。 高速道上の事故での救命率を高めようと、08年初めから同病院、県内11消防本部、県警高速隊、西日本高速道路、本四高速道路、岡山県が拡充の検討を開始。インターチェンジなどに安全に離着陸できるスペースが確保できるか調査し、この15カ所について確認書を取り交わした。 ドクターヘリの高速道上の緊急離着陸場は、04年7月から使用している高梁サービスエリアと瀬戸パーキングエリアの各常設ヘリポートのみだった。 他のインターのうち、湯原、有漢、山陽は近隣の離着陸場を活用。残りのインターは着陸が構造上不可能で、近くにも十分なスペースがないという。