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江別市立病院 再建着々、内科医を派遣へ 岩内、美唄に期限付き(05/01 00:19)【江別】医師不足に悩む道内の二病院へ、江別市立病院が内科医の派遣を決めた。同病院は十二人いた内科医が一昨年秋にゼロとなった医療崩壊から立ち直り、現在は十人になった。梶井直文院長は「同じ苦境を経験した立場から、地域医療の再建に協力したい」としている。 九日から派遣する後志管内岩内町の岩内協会病院は、厚生労働省から派遣されていた医師が三月末で引き揚げ、内科医が不在になり、道からも派遣要請があった。今月中旬から派遣する市立美唄病院は、二〇〇二年には六人いた内科医が一人になり、病棟が休止中。 岩内には月二回(第二、四金曜日)、美唄には毎週水曜日(半日間)に派遣する予定。市立美唄病院は「今は予約制にして外来患者を制限せざるを得ない。週一回の派遣でもありがたい」という。 内科医ゼロに陥った江別市立病院は、再建へ「総合内科」を打ち出し、七人の総合内科医を集めた。内科医療が臓器別に高度化し、医師が専門以外を診るのが苦痛になっているのに対し、全般に通じた一人の医師が患者の全身症状を診るという、公立病院では珍しいシステムだ。 二病院に派遣されるのも二人の総合内科医。派遣期間は三カ月で医師が確保できなければ継続する。梶井院長は「医師ゼロから再スタートの基礎を築けるのは総合内科医。今回の派遣で、その実力を発揮できる」と話す。 江別市立病院は、将来は道東、道北など遠隔地の中核病院にも総合内科医を長期派遣し、再研修の受け入れもする「拠点病院」化も構想している。 |
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