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総合病院の機能が危機に '08/5/1

 山口県周防大島町の町営3病院が連携して実施している総合病院の機能の維持が、医師不足から難しくなっている。退職や異動で欠員が生じたのが主な理由で、新たな医師の確保も見通しが立っていない。

 町営病院は大島、橘、東和の3病院。専門医の派遣などで診療科を相互補完し、1つの総合病院の機能をつくり出している。東和病院だけにある整形外科は担当医が毎週、他の2病院に出張診療。大島病院だけの婦人科は、移動検診車で医師が年19回、農村環境改善センターなど町内11カ所を巡回していた。

 ところが、昨年3月に婦人科医師が高齢のため巡回診療を中止、今年3月にはこの医師が退職した。さらに、東和病院に2人いた整形外科医のうち、山口大から派遣されていた1人が本年度から、県立総合医療センター(防府市)に異動。このため、出張診療が実施できない状態が続いている。

 町公営企業局は、県や全国自治体病院協議会などに新たな医師の確保を要請している。しかし、医師不足のため派遣にめどは立っていない。同局の藤田隆宏総務課長は「総合型の機能を早急に回復したいが、今は待つ以外にない。手詰まり状態」と思案顔だ。

【写真説明】医師の退職で使われなくなった大島病院の婦人科


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