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「諸君(2008年4月)」の１２６頁から一部貼り付けます。（貼り付け開始）
日本インテリジェンス非常事態宣言
基本は公刊情報にあり
インテリジェンス本「この一〇〇冊」を狙え
日本の大書店は世界のプロが注目する特ネタの宝庫。
あなたを情報通に変える究極ライブラリーがここに東谷暁 ひがしたに さとし ジャーナリスト
入門書
『インテリジェンス入門』北岡元、慶應義塾大学出版会
『「インテリジェンス」を一匙』大森義男、選択エージェンシー
『国家と情報』岡崎久彦、文春文庫
『国家の罠』佐藤優、新潮社
『平時と戦時におけるインテリジェンス・パワー』マイケル・ハーマン、ケンブリッジ大学出版旧ＫＧＢの復活
『ＫＧＢ』フリーマントル、新潮選書
『ロシア秘密警察の歴史』リチャード・ディーコン、心交社
『不死身のＫＧＢ』ナターリヤ・ゲヴォルキャン、エディションｑ
『プーチンの帝国』江頭寛、草思社
『ＫＧＢ帝国』エレーヌ・ブラン、創元社
『ロシア 闇の戦争』リトヴィネンコ、フェリシチンスキー、光文社ゾルゲ、ミトローヒン、ヴェノナ
『ＫＧＢの内幕(上・下)』アンドルー、ゴルジエフスキー、文藝春秋
『欧州と西側におけるＫＧＢ ミトローヒン文書』アンドルー、ミトローヒン、ペンギン・ブックス
『欧州と西側におけるＫＧＢ ミトローヒン文書�供戰▲鵐疋襦次▲潺肇蹇璽劵鵝▲撻鵐�ン・ブックス
『剣と楯――ミトローヒン文書とＫＧＢの秘密史』アンドルー、ミトローヒン、ペンギン・ブックス
『ゾルゲ追跡(上・下)』ディーキン、ストーリィ、岩波現代文庫
『ゾルゲ事件獄中手記』リヒアルト・ゾルゲ、岩波現代文庫
『ヴェノナ――アメリカにおけるソ連諜報活動の解読』ヘインズ、クレア、エール大学出版
『ヴェノナの秘密』ロマースタイン、ブラインデル、レグネリー出版真珠湾は陰謀か否か
『ハル・ノートを書いた男』須藤眞志、文春新書
『真珠湾＜奇襲＞論争』須藤眞志、講談社選書メチエ
『真珠湾の真実』ロバート・スティネット、文藝春秋
『真珠湾は眠っていたか(�機Ν供Ν�)』ゴードン・プランゲ、講談社
『パールハーバー』ロベルタ・ウールステッター、読売新聞社
『真珠湾の裏切り』ラスブリッジャー、ネイヴ、文藝春秋
『日・米・英「諜報機関」の太平洋戦争』リチャード・オルドリッチ、光文社
『イギリスの情報外交』小谷賢、ＰＨＰ新書モサドの内情を暴露
『憂国のスパイ』ゴードン・トーマス、光文社
『モサド前長官の証言「暗闇に身をおいて」』ハレヴィ、光文社
『スパイのためのハンドブック』ウォルフガング・ロッツ、ハヤカワ文庫
『顔のない男』熊谷徹、新潮社中国、北朝鮮の諜報事情
『中国情報部』ニコラス・エフティミアデス、早川書房
『中国諜報機関』ファリゴ、クーファー、光文社
『「反日」以前』水谷尚子、文藝春秋
『延安リポート』山本武利編訳、岩波書店
『蠢く！ 中国「対日特務工作」○秘フアイル』袁翔鳴、小学館 注：○の中に「秘」(マルヒ)
『中国対日工作の実態』福田博幸、日新報道
『中国の嘘』何清漣、扶桑社
『北朝鮮情報機関の全貌』清水惇、光人社
『北朝鮮特殊部隊の脅威』清水惇、光人社
『インテリジェンスと国際情勢分析』太田文雄、芙蓉書房出版インテリジェンスに金を惜しむな
『インテリジェンスの歴史』北岡元、慶應義塾大学出版会
『新訂 孫子』岩波文庫
『「孫子」の読み方』山本七平、日経ビジネス人文庫
『戦争論（上・下）』クラウゼヴィッツ、中公文庫
『戦争概論』ジェミニ、中公文庫
『戦争におけるインテリジェンス』ジョン・キーガン、クノッフ社
『世界のインテリジェンス』小谷賢編著、ＰＨＰ研究所
『インテリジェンスの２０世紀』中西輝政・小谷賢編著、千倉書房
『トップシークレット（上・下）』ジェフリー・リチェルソン、太陽出版
『ザ・メイン・エネミー（上・下）』ベアデン、ライゼン、ランダムハウス講談社
『謀略と紛争の世紀』ピーター・ハークレロード、原書房味方に秘密をばらされた！
『江戸城御庭番』深井雅海、中公新書
『幕末インテリジェンス』白石良夫、新潮文庫
『機密日露戦史』谷壽夫、原書房
『動乱はわが掌中にあり』水木楊、新潮文庫『情報将軍明石元二郎』豊田穣、光人社
『明石工作』稲葉千晴、丸善ライブラリー
『石井真清の手記（一〜四）』石井真清、中公文庫
『日本軍のインテリジェンス』小谷賢、講談社選書メチエ
『情報戦争』実松譲、図書出版社
『大本営参謀の情報戦記』堀栄三、文春文庫『秘録陸軍中野学校』畠山清行、新潮文庫
『陸軍中野学校』斉藤充功、平凡社新書
『陸軍中野学校』加藤正夫、光人社ＮＦ文庫
『特務機関の謀略』山本武利、吉川弘文館『秘境西域八年の潜行 抄』西川一三、中公文庫
『チベット潜行十年』木村肥佐生、中公文庫『日本のインテリジェンス機関』大森義男、文春新書
『日本の情報機関』黒井文太郎、講談社＋α新書
『日本の公安警察』青木理、講談社現代新書
『日本人は戦略・戦術に疎いのか』太田文雄、芙蓉書房出版暗号解読が勝負の決め手
『暗号解読（上・下）』サイモン・シン、新潮文庫
『暗号戦争』デーヴィット・カーン、早川書房
『暗号の天才』Ｒ・Ｗ・クラーク、新潮選書『ブラック・チェンバー』Ｈ・Ｏ・ヤードレー、荒地出版社
『すべては傍受されている』ジェイムズ・バムフィールド、角川書店
『エシュロンと情報戦争』鍛冶俊樹、文春新書
『エシュロン』産経新聞特別取材班、角川ｏｎｅテーマ２１
『暴かれた全世界盗聴網エシュロン』小倉利丸編、七つ森書館
『シークレット・パワー』ニッキー・ハーガー、リベルタ出版
『情報と戦争』江畑謙介、ＮＴＴ出版『ＣＩＡ』フリーマントル、新潮選書
『秘密のファイル（上・下）』春名幹男、新潮文庫
『ＣＩＡは何をしていた？』ロバート・ベア、新潮文庫
『なぜ正しく伝わらないのか』ジョン・ヒューズ＝ウイルソン、ビジネス社
『帝国の傲慢（上・下）』マイケル・ショワー、日経ＢＰ
『ＣＩＡ 失敗の研究』落合浩太郎、文春新書
『情報と国家』江畑謙介、講談社現代新書
『インテリジェンス――秘密から政策へ（第三版）』マーク・ローエンソール、ＣＱプレスＧＨＱの「洗脳工作」
『姿なき敵』里見脩、イプシロン出版企画
『ブラック・プロパガンダ』山本武利、岩波書店
『閉ざされた言語空間』江藤淳、文春文庫
『日本解体』保阪正康、扶桑社文庫
『占領期メディア分析』山本武利、法政大学出版局
『現代メディア史』佐藤卓己、岩波書店『アメリカのインテリジェンス・サービス辞典 第一版』ウイリアム・ウィルソン、マークファーランド社
『インテリジェンス国際辞典』レオ・カール、メイヴン・ブックス
『スパイ・ブック 第二版』ポールマー、アレン、ランダムハウス・レファレンス（貼り付け終了）
●フルフォード氏は書いています。「7兆ドルさえあれば地球の貧困をなくすことができる」と。ベンジャミン・フルフォード氏はスティグリッツ氏を高く評価している。次のように記している。
（引用はじめ：ベンジャミン・フルフォード『９．１１テロ捏造』徳間書店：2006年）
2005年のダボスの国連会議でエリートが集まり、７兆ドルさえあれば地球が助かると発表した。ノーベル賞経済学者スティグリッツのリポートである。その話を聞いた主として欧米の貴族共が「それは夢の話だ、そんなお金いつ集まるかな？」といった。しかしアジアにはそのお金が、現実にある。いつでも地球を助けられる。何でやらない。会社だと普通お金を払っているほうが社長だ。しかし国際社会においてアジアがお金を出しているのに、社長はアメリカのままだ。（p.142）
生命にとって一番の危機である温暖化現象、疫病、貧困、戦争は、今眠っている7兆ドルを引き起こすことで全部終わらせることができる。それが国連の発表だった。
先ず、今、地球中の金融相場を一瞬で動かせる世の中では、国という概念は古い。国連の開発基金が新しい案をつくり、イギリスのゴードン・ブラウン元財務大臣とジョセフ・スティグリッツというノーベル賞の経済学者などが、ダボスで発表したものだ。この案によると、すべての国が協力して特別な金融の道具を使えば、この1世紀の地球の問題は、これを書いた人たちは数十年かかるかもしれないが解決できると、言っている。（p.339−340）
日本が海外で持っている500兆円を使えば、地球の貧困をなくし、環境破壊を止めて、しかも、ものすごく大儲けできる。それは今、海外で眠っているお金、日本国内で使えないお金である。援助に払うお金を増やす必要はない。ただ、アメリカなどで塩漬けになっているお金を担保に新たな資金をつくり、今、教育も栄養も受けていない人たちに教育や栄養を与え、国際社会に参加できるようにする。その人的資源開発によって、ものすごい利益ができる。その500兆円が何千兆円にもなる。（p.341）
国連は、2015年までに世界の貧困を半減する計画だ。この国連の案、ミレニアムプロジェクトは全然実現されそうにないが、飢餓と疫病を社会から排除し、住まいもインフラもない状態を半減し、男女の平等、教育、健康、環境を図る具体案である。
世界中の250人の科学者、開発学者、国会議員、世銀などの超一流の専門家の作った案である。
（中略）
地球は１つの運命共同体だ。人類はみんな同じ運命をたどる。
このミレニアムプロジェクトは非常に貴重なチャンスで、地球の一番貧しくて発言できない人たちを助ける大きなチャンスであるといっているのは、経済学者のジェフェリー・サックスだ。
これは、国連のコフィ・アナンの諮問機関でもある。これを見ていると、すごい人がたくさん参加している。
この10年で、すべての発展途上国でものすごい環境破壊が起きている。今後、もっとすごい破壊が起きる。世界の森、土、魚、水、全部汚されている。もし、インフラ、健康、教育があると、貧しい国でも世界の労働を分担し、経済成長、生活水準維持によって、環境を守ることも可能になる。
本当に具体的に、簡単に、現実的に地球から貧困をなくす案が書かれている。（p.342−344）
（引用おわり：ベンジャミン・フルフォード『９．１１テロ捏造』徳間書店：2006年）正直言って、「その500兆円が何千兆円にもなる」、「生命にとって一番の危機である温暖化現象、疫病、貧困、戦争は、今眠っている7兆ドルを引き起こすことで全部終わらせることができる」ということは、腹の底からは理解できる。内臓脳思考、すなわち本能的、直感的には判る。がしかし今の私には情けないことに、大脳思考的には、論理が組み立てられない。多分フルフォード氏の言っていることが正しいのだろうが、私の頭の中で論理が（あちこちで飛躍して綿密に）繋がらない。
●スティグリッツという人
今日世界の国々は、より緊密に統合されている。すなわち、世界はグローバル化されて久しい。
ところが日本の報道ではよく感じとることができないが、世界では今、このグローバル化に対して抗議が絶えない。（引用はじめ：ジョセフ・Ｅ・スティグリッツ『世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す』徳間書店：2006年）
世界の大多数の人々は、現在までのグローバル化の手法を、悪魔との契約だと捉えているにちがいない。恩恵に浴すのは一握りの富裕層だけ。たしかにＧＤＰの統計値は良くみえるものの、伝統的生活様式や基本的価値観は存亡の危機に立たされている。なかには、わずかな利益とひきかえに莫大なコストを押しつけられる国々も存在する。世界経済へのより緊密な統合は、より大きな変動と不安定と不平等をもたらした。（p.413−414）
（引用おわり：ジョセフ・Ｅ・スティグリッツ『世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す』徳間書店：2006年）著者スティグリッツ氏とは、どういう人か。1993年クリントン政権の大統領経済諮問委員会に参加、95年より委員長に就任し、アメリカの経済政策に携わった人だ。97年に辞任後、世界銀行の上級副総裁兼チーフエコノミストを2000年1月まで務めた。2001年に「情報の経済学」を築き上げた貢献によって、ノーベル経済学賞を受賞している。そういう人だそうだ。
そのスティグリッツ氏はこのように、グローバル化は大きな不安定と不平等をもたらし、格差をバラ撒いたことを認めている。そして彼は、格差が大きくなることは絶対良くない、間違いなく悪いことだ、という確固たる思想の持ち主である。
しかし彼は、それでもグローバル化は避けられないし、またそれは本来有益であり、それを捨ててはならないと言う。格差をバラ撒いたのはグローバル化そのものではないという、考えだ。（引用はじめ：スティグリッツ、前掲書）
これはグローバル化のあるべき姿ではない。金と力を持つ人々のためではなく、最貧諸国を含む全世界の人々のために、われわれはグローバル化をうまく機能させることが可能なのだ。もちろん、簡単な作業ではないし、一朝一夕に成しとげられるものでもない。しかし、われわれは長すぎる雌伏（しふく）の時を過ごしてきた。今こそ始める時なのだ。（p.414）
（引用おわり：スティグリッツ、前掲書）スティグリッツは、グローバル化そのものは世界に大きな利益をもたらすものだ、今まではグローバル化の進め方が良くなかったのだ、と言うのだ。したがって、今こそグローバル化をうまく進めるべきだと、彼は言っている。
この本ではそれを論じ、さらに具体的な進め方の提言もしている。（ただし、私はこの本が読みにくい。翻訳が悪いのではないかと疑っているのだが。）
だからスティグリッツは「筋金入りの本格的な本物のグローバリスト」というべき人だ。スティグリッツ氏の思想は、どうやら民主的なグローバル化を行うべきであり、急がずゆっくり慎重にその国の現状に合わせながら、影響のあるあらゆる人々に優しく行うべきだという思想である。氏のグローバル化はこのような、正しく好ましいグローバル化（グローバリゼーション）だということが判った。前掲書によってそれが理解できた。だから、この人は「超一流の専門家」、「すごい人」だと思った。
今まで行われてきたＩＭＦ主導のグローバル化は、ＩＭＦの？「ワシントン・コンセンサス」によって行われていたである。だから、失敗したのである。理由は、民主的でないからである。非民主的なグローバル化だからである。それは秘密主義的でもあった。それに対して、スティグリッツ氏の主張するグローバル化は、関係する国や人々の参加の下に、政治的、民主的手続きを通して行う、公開性、透明性あるグローバル化なのである。
これは言われてみれば常識的なことであり当たり前のことだが、これを喝破した人はやはり偉大な人だと思う。
スティグリッツ氏は「超一流の専門家」で、「すごい人」だと、これで判った。だから、フルフォード氏の記していることは、大きくは正しいのだろうと、私は思う。世界（そして国連）には、偉大な学者はいるものだ。今になってやっと分かった。国連の諮問機関にはこういう人が多数（250人も）いるという。国連にも注意する必要がある。私は生活の知恵としても、スティグリッツ氏の経済学に注目する。
でもどうして、先進国？の日本で普通に暮らしていて、こういう国連事務総長コフィン・アナンの諮問機関の情報が当たり前のように得られないのだろう。どうしてフルフォード氏のような情報発信を得られないのだろうか。こういう情報こそ、機会あるたびに繰り返し放送すべきだ。こういう情報を繰り返し発信するメディアが今日まで皆無である。やはり情報統制国家、情報後進国家である。（了）
最初に。ロシアチョコレートさんの以下の考えに賛同する。ふじむら掲示板[4988] 備忘録：ゴードン女史、ミトラ教 投稿者：ロシアチョコレート 投稿日：2005/06/25
（引用開始）よしかわ邦弘です。この考えは正しいと思う。その例証として、ミロク思想とは内容が異なるが「お盆とは、中央アジアのミトラ経の風習である。どうやら、この説が主流になっているようだ。」と題して、以下に書きます。
ＲＣ：学問的には、キリスト教より前に、ミトラ教がローマ帝国公認宗教であった。ミトラ教のミロク思想が仏教に影響を与え、更にミトラ教の分派であるゾロアスター教からユダヤ・キリスト・イスラム教に影響を与えたとする説が本筋のようです。（引用終わり）１．２００５年７月ごろのテレビ番組『世界不思議発見』で流れた説
www.ma2tani.co.jp/hitori/09.html（引用開始）２．そしてどうやら、この盂蘭盆＝ソグド語説が、現在では主流のようだ
お盆によせて 父の思い出（２００５年８月）
もうすぐ、お盆。盂蘭盆（うらぼん）は、梵語（サンスクリット）という古代インドの文語の一つといわれている。しかし一ヶ月ほど前のテレビ番組「世界不思議発見」でそうではないという説が紹介されていた。
いわくお盆は、ウルヴァン（霊魂を意味する）というソグド語が、起源だという。シルクロードの交易を支配したというソグド人の言葉である。お盆の迎え火、送り火も彼らの宗教ゾロアスター教（拝火教といわれる）の習慣からきているという。仏教発祥の地古代インドではなくシルクロードの民に根ざしているとすれば、なんともロマンを禁じえない。
（引用終わり）
「発熱電気兎冷却法試論」というブログから
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=325067&log=20040819（引用開始）３．京都大原三千院はこの説を、さっさと認めている。いさぎよい。
辞書を二つ引いていたので、そこからちょっと気になるところを一部だけ抜萃。『日本まつりと年中行事事典』（桜楓社）1983
「お盆」の名で知られる盂蘭盆とは梵語ullambanaのことで「倒懸」すなわち逆さ吊りされている死者の苦しみを救うことである。
盂蘭盆会は『仏説報恩奉盆経』や『仏説盂蘭盆経』などに、「仏弟子である目連尊者が、六神通を得て、餓鬼道などに堕ちて倒懸の苦しみを受けている母のことを知り、お釈迦様に母を救う法を尋ねた。するとお釈迦様は僧の安居の終わる自恣の日に百種の供物や五菜などを三宝に供え、衆僧を供養すれば、七世の父母を救うことができると教えられた」話に由来するといわれる。しかし、右の経典は中国において、儒教の家族思想と習合して作成された偽経であるとされる。『日本民俗宗教事典』（東京堂出版）1998
〔盂蘭盆経〕
『盂蘭盆経』は漢訳経典のみで、成立は不詳、正しくは『仏説盂蘭盆経』といい、1500字足らずの小経である。異訳にはさらに短い『報恩奉盆経』がある。経の題名の盂蘭盆については、サンスクリット語のウランバナ（ullambana）すなわち地獄で倒懸・逆さ吊りの苦しみを受ける意味とされてきたが、これが後の造語とされ、現在、ソグド語の収穫祭、霊魂祭を語源とする説がある。いずれにしろ盂蘭盆の語が経典本文中にないし、また器のお盆の意味では使われていない。
（引用終わり）
京都大原三千院
http://www.sanzenin.or.jp/guide/guide_05.html（引用開始）４．まとめ：結局、お盆とはどんな風習なのか？
盂蘭盆会施餓鬼法要
日時 ７月15日 午前11時
場所 宸殿
法要 九条錫杖(くじょうしゃくじょう)声明法要
備考 参拝随喜自由
法要内容
◎盂蘭盆
かつては梵語の音写で、死者がさかさまに吊るされているような苦しみの意味で、その救済のための法会を盂蘭盆会とされていたが、今日の研究では「うらぼん」の語はイラン系ソグド人の用いる言葉「ウルヴァン」(霊魂)に由来するとされています。イランの死者霊崇拝と農耕儀礼が中国の農耕儀礼(中元)、および仏教習俗と合して成立したものです。
（引用終わり）
ミトラ教の教会のサイトから
http://homepage2.nifty.com/Mithra/HP_Mithra_Observances.htm（引用開始）よしかわ邦弘です。
盂蘭盆会（先祖供養）☆ うらぼんえ Urvan Feast
八月十五日。お盆のこと。盂蘭盆会［うらぼんえ］はその正式名称。東アジア全域に広まっている宗教的な習慣に合わせた行事。ダルダーイル（地蔵）の導きで先祖の霊を供養する。
日本においては仏教伝来後まもない推古天皇一四年（606年）に最初に行われた。盂蘭盆［うらぼん］の語源はタジク語＊（ソグド語）で魂を意味するウルヴァンUrvanとされる。この習慣はタジク人商人（ミトラ教徒）により一世紀から五世紀の間に中国にもたらされた。中国ではこの行事を仏教的に説明するために『盂蘭盆経』がつくられた。『盂蘭盆経疏』によると、畑からとれる五果を供物とする。日本でもホオズキ、ナス、キュウリ、枝豆、いも、梨、スイカ、桃、うどん、そうめん、だんごという畑からとれる収穫物を供える。
＊タジク語 パミール高原に住むタジク人の言語。メディア語・クルド語に似ている。古代・中世においてはソグド語と呼ばれた。タジキスタン（パミール高原）はクルディスタンとならぶミトラ教の本拠地で、タジク人（ソグド人）はミトラ教を中国にもちこんだことで知られる。
（引用終わり）
ロシアチョコレートさんのお考え通りで、ミトラ教による大乗仏教への影響は大きいと思います。言い方を変えれば「中国に伝わる大乗仏教すべてがインド発祥」というわけではない。以上
ぼやき「７６２」によると、「為替の仕組みというのはとっても大事で、国際金融とは、為替の仕組みそのものを指す」らしい。そしてこの為替とか両替とかの金融は事実として、莫大な利益を生むようだ。信用さえあれば、――つまりネットワークを持ち、そこに無尽蔵のお金があるとの見せかけに成功すれば、――ということである。「立派な建物と、立派な金庫と」、きれいなスーツで着飾り、ファウンデーションでメークをし、生活臭を消し去ったさわやかな笑顔を見せていれば、そうすれば、手持ちの資金をはるかに越える資金を扱えるようになり巨大な利益を得るということのようだ。
それをテンプル騎士団などの秘密結社が行い、莫大な資金を扱い、莫大な利益を得たということだ。そのような為替の仕組みや情報ネットワークの作り方を真似したのが、マイアー・アムシェル・ロスチャイルドだったという。
（転載貼り付け始め：ぼやき「７６２」より）
このように、テンプル騎士団などの秘密結社（ロッジ）に密かに集った初期の商人たちが為替の仕事をしたのである。だからこれが、フリーメーソンの話がつながるのは、火を見るよりも明らかだ。ヨーロッパ中あちこち移動してまわる自由商人の間でその手続きや仕組みが非常に発達した。ここから当時の各国の王権をしのぐほどの莫大な利益がうまれた。
このテンプル騎士団の為替の仕組みや情報ネットワークの作り方を真似したのが、のちのロスチャイルド家 the Rothschilds と言われている。だからロスチャイルド家は「テンプル騎士団の正統の嫡子」なのである。
創業者のマイアー・アムシェル・ロスチャイルドMayer Amschel Rothschildは、丁度、西暦１８００年に、ナポレオン（との）戦争のころ、その頃の反ナポレオン（反フランス）同盟の、プロイセンの王家の財務担当官の宮廷ユダヤ人となった。 そして、反ナポレオン同盟の諸国に、情報と金融をつないだ。為替業務のネットワークを各都市に築いていた。国王や貴族への金貸し業の財政家にもなった。今で言えば、国債（国家の借金証書）である、王様への軍事資金の肩代わりをした。その際の担保（たんほ、プレッジ、コラテラル）として、その国の国民への課税の税目を取った。
そしてこの税金の徴税も請け負うわけです。ユダヤ商人は、強欲に徹して、税金の徴収という残酷な業務までも自ら請け負うのである。戦争をしたがる王様たちの弱みにつけ込んで、資金を貸し出し、その担保として、国民への負担のしわ寄せである税金の徴収までもを職務とした。これが、宮廷ユダヤ人である。・・・人々に嫌われたはずである。
（転載貼り付け終わり）
ユダヤ人たちは、儲けの多い（すなわち合利＝rationalな）生業（なりわい）を偵察・調査し、それらを見抜き、それらを真似して取り入れ、やがてそれらを独占化してきたということだろう。
つまり、ユダヤ人たちは金融業と同じく、徴税請負業にも巨大な利益があることを見抜いたのだろう。私は馬鹿だから、こういう徴税請負業のことなど、全く知らなかった。このぼやき「７６２」ではじめてなんとか分るようになった。そういうことが分かるようになると、当然のことながら、歴史書がそれだけより寄り深く読めてくる。
徴税請負業は古代ローマにもあったらしい。
（引用始め：弓削達『世界の歴史５・ローマ帝国とキリスト教』河出文庫、1989年）
（ポエニ戦争などの対外侵略戦争に勝利して）ローマ市民たるものは支配民族として、何らかの形で勝利と支配の恩恵にあずかったのであるが、そこから最大の利益を引き出したものは、別にあった。それは大きく二つのグループに分けられる。
第一は属州総督となったノビレス（有名人、平民出身の新たな貴族）たちで、彼らは赴任にさいして国庫からあたえられる巨額の支度金を合法的にふところにしたほか、原住民に対する非合法の搾取によって大きな財産をこしらえることができたのである。…
かれらとくらべて、勝るとも劣らぬ大きな利益をふところにすることができたもう一つのグループは、騎士とよばれる資本家たちであった。
ローマは東地中海にもおよぶ大帝国を支配するようになっても、都市国家の制度と建前をつづけていたので、税務署の組織をまったくつくらなかったために、征服地に対する各種の徴税は、公共事業請負会社に入札制で請け負わせることになった。こうした会社を作った資本家が騎士とよばれた資本家であった。…
かれら（騎士たち資本家）が手を出した仕事のうちで、属州の徴税請負がいちばん設けの多いものであった。彼らはイタリアの土地を担保にして一定地域の徴税を請け負うと、請負額を超える税を搾れるだけ搾った。支払えないものには高利貸しを行なって、さらに儲けた。
ひとにぎりのこの二つのグループのものが、ローマ市民と同盟市市民との血によって購（あがな）われた支配の果実の最大部分をかっさらったのであった。（P92−94）
（引用終わり）
ローマ以前にも徴税請負業があったと思われるが、今のところまだ、私には分からない。
しかし、古代から税金請負業で財を成した人々がいたのである。しかもそれらの人たちはローマでは何と、「騎士」とよばれたという。彼らは徴税と同時に高利貸し（金融）も行ったとある。
ユダヤ人たちはこの様子を観察し、これを取り入れたということになる。
もっともそれは、国家組織の未整備と属州民からの搾取によるものであるので、これらの条件がなくなれば成立せず、いつでもいつまでも続くことはない。「騎士」とは、国語辞典で、
1.馬に乗っている武士。騎馬の士。
2.ヨーロッパ中世の武人の称。領主に仕え、忠義・勇気・廉恥・任侠
等を理想的道徳として貴び、武芸を練磨して武功をたてることを名
誉とした。ナイト。
とある。
英和辞典（knight）では、
1.〔中世史〕（封建君主に仕えた）騎馬武者,騎士,ナイト:名門の出
で小姓(page)や従者(squire)として修行したのちこの位に叙せら
れ，常に騎士道に従って行動した.
2.（英国の）ナイト爵,勲爵位:国家への功労に対して与えられる非世
襲の爵位；Sirの称号が許される.
3.〔チェス〕ナイト(略：N).
4.（政治・慈善団体・結社などの）（騎士）会員.
5.〔英史〕州選出代議士.�_1858年廃止.
6.《比喩》（女性の）護衛,ナイト,武人.
7.（古代ローマの）騎士階級.
とある。
したがって、「テンプル騎士団」や「薔薇騎士団」の「騎士」は、本来は、上記英和辞典の4項と7項、特に7項の意味であるのだろう。ところで、現代でも徴税請負業の実体が記されている本があった。それはあの、トロイ遺跡とギリシアのミュケナイ遺跡を発掘したハインリッヒ・シュリーマンが書いたものである。
イギリス人やアメリカ人には（とは言ってもどうせユダヤ人であろう）、徴税請負志願者が結構いるようだ。またその中には、徴税の天才がいるようだ。恐ろしい人たちである。
（引用始め：ハインリッヒ・シュリーマン『シュリーマン旅行記 清国・日本』講談社文庫、1998年）
（1865年、慶応元年）4月23日、烟台（エンダイ、山東半島の町）に寄港、この機会を利用して、私は、広東や上海で評判の、数ヶ国語を話すことで有名なイギリス人、ロバート・トーマスの面識を得ることにした。彼は母国語以外にロシア語、スウェーデン語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、日本語、そしてシナ語を流暢に話す。トーマスは聖職者で、イギリス政府により宣教師として清国に派遣されたのである。…トーマスは、自作の小話を書いてそれをシナ語に直してもらい、それから暗記するという方法を使って、一年もすると、流暢に話すばかりか、シナ後で何でも優雅に書きこなせるまでになったのである。これは、それまでどんな外国人もできなかったことである。
ところが、抜群の記憶力に恵まれていたと同時に、彼の性格はきわめて弱いものだった。やがてトーマスは今までどおり聖職に身を捧げていくだけの根気を失ってしまった。哀れな偶像崇拝者たちの魂を救う神の栄光よりも、俗世での華々しい生活を選んだのである。彼は伝道の道を去り、烟台（エンダイ）の税関の通訳という取るに足らない地位を受け入れ、すでに二カ月前から勤めていた。トーマスは、他の外国人よりもこの国の言葉に通じているから、間もなく税関内の重要な地位を得ることになるだろう。
1860年（万延元年、咸臨丸が日米修好通商条約の批准書交換のため太平洋を横断した年）、清国と英仏間に締結された条約（引用者注↓参照のこと。）の結果、賠償金を支払い終えるまで、清国政府は自国の税務業務に外国人官吏を登用せざるを得なかったが、そうするとほどなく税収が大幅に増え、それまでの自国役人の腐敗堕落が明らかになった。それで清国政府は彼らを罷免し、代わりにシナ語を話せる外国人を雇うようになったのである。
（引用者注）北京条約のこと。北京条約は1860年アロー戦争の結果、
清とイギリス、フランスとの間で結ばれた条約で、天津条約の批
准と、�‥慶鼎粒�港、��天津条約で定めた賠償金600万両を800万
両へ増額、�６緡業湘臚酩瑤離ぅ�リスへの割譲などを定めた。
1856年、イギリス船籍のアロー号を清朝の官憲が海賊容疑で取り
調べ、中国人船員を逮捕したアロー号事件をきっかけに、イギリ
スはフランスと共同で清へ出兵した。
1858年、英仏両軍が広州を占領、さらに北上すると清朝は降伏し、
天津条約を締結した。同条約は、�ヽ姐餮�使の北京駐在、�▲�リ
スト教布教の自由、�３�港場の増加と貿易の自由、�ぅぅ�リス、
フランス両国への賠償金支払いなどを定めた。
しかし、条約批准に派遣された英仏両国の使節に対する発砲事件
で戦いが再燃。1860年、英仏軍が北京を占領すると、清朝は降伏
し、北京条約が締結された。
この戦争は、江戸幕府が1958年に、日米修好通商条約を受け入れ
るきっかけとなった。ハリスは1856年（安政３年）に来日してい
る。彼は1858年、アロー号事件を利用してイギリスやフランスの
脅威を説き、日米修好通商条約調印（7月29日＝安政5年6月19日）
に成功したのだ。イギリス人レイ氏は、1861年（文久元年？）に年俸50万フランで税関の長官に任命された。他の税官吏の給料は1万8千〜7万5千フランである。
レイ氏の後任に、昨秋、25歳になるかならずの元イギリス領事ハート氏が据えられた。その若さにもかかわらず、ハート氏は行政の天才で、彼のとった施策のおかげで、税関の所得は、外国人官吏を雇う前の４倍に跳ね上がった。
政府はハート氏の優れた仕事に報いるため、彼にこの国の税関に関するすべてを取り仕切る権限を与え、さらに清朝の第三の位階を贈った。この身分の徽章（きしょう）は帽子につける一個のボタンで象徴される。
清国には九つの位階があり、したがって九種類のボタンがある。第三の位階はハート氏にさまざまな特典を与えたが、北京市街で輿（こし）を乗り回す特典までは含まれていない。この特典を享受できるのは、第一位階の高級官吏に限られる。税官吏として採用できるほどシナ語の知識を持った外国人を国内だけでは調達できなかったので、清国政府は、ヨーロッパとアメリカから若者を招聘（しょうへい）している。彼らにはアメリカの「Overland Mail」〔正式名Southern Overland Mail Co.のこと〕を介して一等の旅費が支払われる。清国に到着すると、彼らは流暢に話し、多少の読み書きができるようになるまでシナ語を学ぶべく、一年間の猶予が与えられ、その間毎月百両（テール）（九百フラン）が支払われる。そうして年俸一万五千フランで税官吏として勤めはじめる。給料は能力、とりわけシナ語の習熟度に応じて上がる。
私は北京で、シナ語研修中の将来の税官吏たち六人に会った。ドイツ人一名、フランス人一名、イギリス人二名に、アメリカ人二名である。みな以前は商社マンで、財を成すチャンスの少ない母国よりも、独立した良い地位が得られる清国を選んだのである。しかしこれは事務職に限って見られる現象ではないようだ。というのは、上海から天津まで、ベルリンのアランと名乗る建築家と道連れになったのだが、彼は先ず天津でシナ語を学び、それから税官吏になるために清国政府から渡航費用をもらって、ヨーロッパから着いたばかりであった。彼はプロシアの首都に宮殿を建てるという、いつになったら得られるかわからない栄光より、無能でも良い地位が保証され、有能なら輝かしい将来を開いてくれるシナ語の勉強のほうを選んだというわけである。（P14−18）
（引用終わり）
徴税人は、無能でも良い収入が得られ、有能ならば巨大な財産が稼げると書いてある。
清国政府は税収が増えて喜んだようである。そしてわざわざ一等の旅費まで用意したりして特別待遇で、ヨーロッパとかアメリカから税官吏志望の若者を招聘したというのだ。このころ、徴税を欧米人に頼ったのである。
また時期には、以前の「ぼやき」にあったように、またこの掲示板の[5729]にあるように、軍事的においても太平天国の乱で欧米（チャイニーズ・ゴードン）に頼ったのだ。ちなみに太平天国の乱は1851−1864年である。上記のアロー号事件はその最中の出来事である。
清国政府がいかに翻弄されていたか、よく分かる。いずれにせよ、ヨーロッパ人などでは、古代から現代に至るまで条件さえ整えば「徴税請負業」者が出現するということだろう。
現在の日本政府の周辺、内部にも、徴税請負志願者（現在は徴税・税制のコンサルタント業の形か？）の外国人が暗躍しているのではなかろうか。もし現にそうであっても、ちっとも不思議なことではない。（了）
孤児を拾い軍隊に育てた同性愛集団、ボーイスカウトの創始者。帝国英国が両属国の中国・エジプトに送りこんだチャールズ・ゴードンは歴史的に大切な人物なので、経歴を貼り付けておきます。ロックフェラーのジャーディーン・マディソンが香港から日本へ転勤させられて明治維新を1868年に起こしたので、日本は属国化を80年後に
遅らすことができましたが、英国より一歩先に米国のペリー（1853、1854）ハリスが来ていたのですから危ないところでした。あの時点で米国の属国になっていたらどう歴史は変わったことだろうか？南北戦争のお蔭で、米国への属国化は1946年まで実現しなかった。米国は念願かかって、ようやく80年後に日本を属国化できました。62年目に
突入中。
（ウィキペディアより貼り付け開始）チャールズ・ゴードンは、英国陸軍砲兵隊H.W.ゴードン将軍の4男と して誕生し、その後、陸軍士官学校に入り、1852年に少尉に任官し た。
1860年に第二次アヘン戦争が始まると、中国（清）に赴任し、1862 年まで北京に駐留していたが、太平天国からの防衛のためスティー ブレイ将軍の部隊が上海に派遣されると、その一員として同行し た。
当時、上海では外国人の権益を守るため米国人ウォードが常勝軍と 名付けた民兵軍を組織しており、英軍はこれと連合し太平天国軍と 戦った。ウォードが戦死すると、淮軍の司令官李鴻章は代わりの司 令官を英軍から出すよう要請したため、スティーブレイ将軍はゴー ドンを常勝軍の司令官に推薦した。英軍少佐だったゴードンは、1 863年に常勝軍の司令官となり、以降、1864年に太平天国が壊滅する まで各地を転戦し、乱の鎮圧に功績を挙げた。 乱終結後、清朝から 軍の最高官職を受けた。英国は彼を英軍中佐に昇進させ、バース勲 章を与えた。ゴードンは、この後、本名をもじってチャイニーズ・ ゴードンと呼ばれるようになる。本国に帰って、1873年まで英国軍人として各地の任務についたが、 エジプトの総督（ムハンマド・アリー朝）イスマーイール・パシャ の招きを受けて、英国の了解の元、スーダン南部の総督となった。
1876年にエジプトのスーダン・ハルツーム総督と争い、一旦辞職す るが、イスマーイール・パシャの慰留を受け、スーダン全土の総督 になる。アビシニアとの紛争や反乱をよく抑えていたが、1879年に アビシニアで捕虜となり、解放された後、スーダン総督を辞任しロ ンドンに戻った。その後、ベルギーからコンゴ植民地、インド総督から秘書官に、英 国の中国領事館から誘われ赴任したが、いずれも長続きしなかっ た。1881年に英軍に戻り、1882年には少将に昇進した。
その間、エジプトは北部のアラブ人反乱に悩まされ、スーダンの反 乱に対応しきれなかった。既に実質上エジプトの支配権を握ってい た英国は、1883年にエジプトにスーダンを放棄するよう命じたが、 エジプト軍の撤退は困難を極めたため、英国総督はゴードンにハル ツームに行き、撤退を指揮するよう要請した。
1884年にゴードンはハルツームに到着したが、やがて、マフディー 教徒（イスラム教の一派）の反乱軍に包囲された。英国はスーダン を放棄する方針だったが、世論はゴードンの救出を要求したため、 救援軍が派遣された。しかし、1885年1月28日に援軍はハルツームに 到着したが、その2日前にゴードンの部隊は全滅していた。英国にお ける彼の人気は高く、この救出の失敗は当時のグラッドストーン内 閣が退陣する原因の１つとなった（グラッドストーンの愛称はGOM (偉大なる老人、Grand Old Man)だったが、反対派はMOG(ゴードンの 殺人者、Murderer of Gordon)と呼んだ）。
（貼り付け終了）
＞同記事は日本のやったことは西欧の帝国主義がやってきたことと同じだ、と理解を示している。戦争中の日本を19世紀のイギリスに喩えている。派手で自信過剰な松岡洋祐はパルマーストン Palmerston、フリーランスの海賊という点で笹川良一はセシル・ローズ Cecil Rhodes になる。頑固な東条将軍は映画「カーツーム」のゴードン将軍である。ただ違うのは日本が遅すぎたこと、そして負けたことであると。
この程度の内容の記事を「文明国の、近代人様の意見だ」と拝聴していて真に受け、何か一段高い視点から日本人を睥睨しているような錯覚に陥っているやつの頭って、大丈夫か？
イギリスのインド経営と日本の台湾・朝鮮経営をちゃんと比較してみろよ。なんで東条がゴードンなんだよｗ
大森実が「英米の一流紙に英語で書いてあるからその内容が真実とは限らないということを、私は口をすっぱくして言っている」と以前語っていたが、そういう主体的判断を持てずに英語論文の受け売りだけして自分は近代人に一歩近づいたと悦に入っているやつを「土人」っていうんだよｗ
『聖書に隠された日本・ユダヤ封印の古代史』(マーヴィン・トケイヤー著、徳間書店、1999)の２６４頁から貼り付けます。（貼り付け開始）
秦氏の寺であった京都の広隆寺には、有名な「弥勒菩薩(ルビ：みろくぼさつ)像」が置かれている。なぜ、仏教の弥勒菩薩が秦氏の寺にあるのか。
じつは「ミロク」(弥勒)思想というのは、Ｅ．Ａ．ゴードン女史も明らかにしているように、キリスト教やユダヤ教の「メシヤ」思想がインドに入って生まれたものである。ゴードン女史は、「メシヤ」思想がインドに入って「マイトレーヤ」となり、それが中国に入って「ミレフ」となり、日本で「ミロク」となったと述べている。（貼り付け終了）
ＲＣ：ゴードン女史の説によると、Messiah → Maitreya → Mile Fo → Miroku になったらしい。
「国会図書館」から貼り付けます。
（貼り付け開始）
請求記号 186-25
タイトル Messiah, the ancestral hope of the ages, "the desire of all nations," as proved from the records on the sun-
dried bricks of Babylonia, the papyri and pyramids of Egypt, the frescoes of the Roman catacombs, and on the Chinese incised
memorial stone at Choang, by E. A. Gordon ...
出版地 Tokyo
出版者 Keiseisha
出版年 [c1909]
形態 6 p.l., 212 p., 1 l. front., illus., plates (partly col.) maps. 29 cm.
内容細目 King-kiao-pei, or The speaking stone.-The gazelle of Eridu, or The Turanian Christ.-Four great khans, or The
divine lawgiver.-The lotus of the pyramids, or The funeral of Jacob.-The king's highway.
USMARC番号 12014500
個人著者標目 * Gordon, E. A. (Elizabeth Anna)
普通件名 Messiah.
LCC BL475
DDC 291.61
本文の言語コード eng: 英語
書誌ID 000006468094http://opac.ndl.go.jp/index.html
（貼り付け終了）
ＲＣ：学問的には、キリスト教より前に、ミトラ教がローマ帝国公認宗教であった。ミトラ教のミロク思想が仏教に影響を与え、更にミトラ教の分派であるゾロアスター教からユダヤ・キリスト・イスラム教に影響を与えたとする説が本筋のようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%A5%E5%8B%92%E8%8F%A9%E8%96%A9
http://www.newadvent.org/cathen/10402a.htm
ＲＣ：特に重要なのは、１６世紀の日本には約３００万人のキリシタンがいた事です。これは当時１４００万の人口の約２１％を占めているという推定(「全国キリシタン関係地名」姉崎正治教授)に基づいています。『【隠された】十字架の国・日本 逆説の古代史』(ケン・ジョセフ シニア＆ジュニア著、徳間書店、2000年)から貼り付けます。
（貼り付け開始）
１１２頁
親鷲も読んだ景教の教典
京都の西本願寺といえば、親鷲(ルビ：しんらん)(１１７３〜１２６２年)が開いた浄土真宗の本山です。その宝物中には、親鷲も読んで学んだという『世尊布施論(ルビ：せそんふせろん)』があります。
これは、じつは仏教の経典ではありません。
中国で７世紀に、景教徒によって漢語に訳された景教の教典なのです。それが日本にも持ち込まれていたのです。この「世尊」はシャカではなく、イエスです。内容も、イエスの「山上の垂訓(ルビ：すいくん)」(マタイの福音書５〜７章)に始まり、イエスの生涯、教え、基督教の救い等について述べています。たとえば、
「空の鳥を見よ。種まきもせず、刈り入れもしない。……あなたがたは食べ物や住まいのことで、心をわずらわせ過ぎてはならない。……求めよ。そうすれば与えられる。たたけ。そうすれば開かれる。誰でも求める者に神は与え、誰でもたたく者に彼は開くのだ」
など、よく知られたイエスの教えもそこに書かれています。私は実際、西本願寺に行って、この『世尊布施論』について聞いたことがあります。寺の人に、
「景教の書物がこの寺に保管されていると、本で読んだのですけれども、それはありますか。見せてもらえないでしょうか」
と聞きました。しかし、何人かに聞きましたけれども、「いいえ、そういうものはありません」と言う。
「でも、こうやって写真まで出ているじゃないですか」
と、私が持っていた本を見せました。それでも
「知らない」と言います。そのうち、私がねばっていると、奥の方から責任者らしいおじいさんが出てきました。
「はい、たしかにあります」
と言ってくれました。「でも、大切にしまわれているものですし、古くて傷みやすい状態なので、普通はお見せしていません」とのことでした。「でも、どうしてもと言われれば、お見せすることもしていますが、それを撮影した写真がありますから、普通はその写真を見ていただいています」と。
それで、写真を見せていただきました。それは私の持っていった本のものと同じでした。こうして、西本願寺に景教の書物があるのは本当だと知ったのです。あの浄土真宗の開祖、親鷲が、これを何時間も読んで学んだということは、私にとっても感慨深いものでした。
親鷲という人は、「称名念仏(ルビ：しょうみょうねんぶつ)」の信仰、つまり「南無阿弥陀仏(ルビ：なみあみだぶつ)」の念仏を広めた人です。「南無阿弥陀仏」とは、「私は阿弥陀仏に帰依(ルビ：きえ)します」「阿弥陀仏を信じます」というような意味です。
阿弥陀仏の名前を心に念じ、唱えるなら救われるというものですが、こうした仏の“名を呼んだら救われる”という考えは、もともと原始仏教にはなかったものです。じつは“名を呼んだら救われる”という考えは、もともと基督教のものなのです。聖書に、
「主の御名を呼び求める者は誰でも救われる」(使徒の働き２・２１)
と記されています。基督教では、イエスの救いを信じて、その御名を呼び求める者は誰でも救われると教えるのです。また、阿弥陀信仰自体、原始仏教にはなかったものでした。仏教史学の権威アルティ博士は、
「阿弥陀仏の教義は…インドでつくられたものではない。中国仏教は、カシミールやネパールから伝来したもので、阿弥陀仏は、当時この地方に影響を与えたペルシャのゾロアスター教と、基督教に起因する」
と述べています。アミダの名は、「無量光、無量寿」を意味するサンスクリット語「アミターバー、アミターユース」から来たものです。アミダは「無量光、無量寿」、すなわち無限の光と永遠の命の仏と言われているわけですが、これは『ヨハネの福音書』１章５節の、「この方(キリスト)にいのちがあった。このいのちは人の光であった」
という聖書の言葉からとった思想であると、指摘されています。このように、親鷲の信じた「阿弥陀仏」は、いわば基督教思想を仏教に取り込んだものでした。
「行ない(修行)による救い」ではなく、「信仰(信心)による救い」を説いた親鷲の教えも、じつは、もとはといえば基督教から来ているのです。そのために親鷲は、景教の教典『世尊布施論』をも違和感なく読み、熱心に学ぶことができたのでしょう。
かつて１６世紀に、ドイツの宗教改革者ルーテル(ルター)は、聖書の「信仰義認」(人は信仰によって義と認められる)の真理を発見し、それを人々に説きました。彼は「行ないによる救い」ではなく、「信仰による救い」を説きました。宗教学者は、ドイツのルーテルと日本の親鷲を、よく比較して語ります。
じつはルーテルが「信仰による救い」を説いてから数十年後のこと、フランシスコ・ザビエルが日本にやって来ました。ザビエルは、日本で浄土真宗の人々を見ました。そのときに彼は、浄土宣奈の教えがあまりにルーテルの教えに似ているので驚いたと、記録にあります。
ちなみに、「大秦(ルビ：だいしん)景教流行中国碑」において、景教は「真宗」とも呼ばれています。これと、親鷲の開いた宗派が浄土「真宗」と呼ばれていることは偶然の一致でしょうか。それとも浄土「真宗」の名は、「真宗」と呼ばれた景教にならったものでしょうか。
日本の仏教徒は、古くから景教の教典や、景教の教えに親しむことが少なくありませんでした。そのために古来、日本の仏教の伝説や書物の中には、景教に由来すると思われるものが少なからず混入しています。
たとえば、冨山昌徳はその著『日本史の中の仏教と景教』の中で、仏教僧・法然(ルビ：ほうねん)(１１３３〜１２１２年)の伝記と、聖書との関係を指摘しています。法然伝の根本資料となった古書(『夢感聖相記』)の中には、聖書のイエスの「山上の変貌」の記事(マタイの福音書１７章)の内容が、同じ順序で転用されているというのです。そして詳しく解説しています。
ちなみに法然の母は、秦氏でした。
親鷲の先生が法然です。そして法然は、中国の僧・善導(ルビ：ぜんどう)(６１３〜６８１年)の著作を通して信仰に入った人です。善導は、中国・唐の時代に浄土教を大成した僧侶でした。善導は「行ない(修行)による救い」ではなく、「阿弥陀仏への信仰による救い」を説いた人です。
ところが、彼がそれを説き始めたのは、ちょうど景教徒たちが中国に来て「行ないによる救い」ではなく、「救い主イエスヘの信仰による救い」を熱心に説き始めたときでした。つまりここに、景教徒→善導→法然→親鷲という、一連のつながりを見ることができます。
浄土教が非常に基督教に似ている、と言われる理由もここにあります。写真(１１３頁)：親鸞も読んだ景教の経典「世尊布施論」
http://soejima.to/souko/visual_data/img20050115200538.jpg１１７頁
空海と景教
さらに、空海も景教と深く関係しています。
空海は９世紀に、船で中国に渡りました。
今のように飛行機でサッと行ける時代ではありません。遭難の危険も覚悟しながら行かなければならない、危険な航海ですが、それでも行ったわけです。このように当時は、日本に渡来人が来ただけではありません。空海のように、中国へ渡来していった人もいます。
彼は中国で学び、そののち帰国。日本に新しい仏教をもたらしました。昔の日本には、スケールの大きな人たちがたくさんいました。
私は、空海の開いた真言密教(ルビ：しんごんみっきょう)の本山、高野山(和歌山県)で、そこのお坊さんたちと話したことがあります。お坊さんたちは、空海と景教の関係を決して否定したりはしませんでした。むしろ積極的に、それに関して、向こうからいろいろ教えてくれたのです。
空海と景教の関係を、日本のキリスト教徒たちはほとんど知りません。彼らも知らないことを、なぜ高野山のお坊さんたちが、よく知っているのでしょうか。寺のお坊さんから景教という古代基督教について聞くとは、なんだか変な感じでした。
どうもお坊さんたちは、空海がそのように世界的大宗教であった「景教」などを取り入れて、包み込んだところに、むしろ空海の偉大さがあったという認識を持っているようでした。
高野山には、じつは中国・西安(旧長安)にある「大秦景教流行中国碑」の模造碑が置かれています。これは景教研究家のエリザベス・Ａ・ゴードン女史によるものです。模造碑は、高野山、また京都大学にもあります。
なぜ、空海の開いた真言密教の総本山に、景教の碑があるのでしょうか。そしてなぜ、それが日本の教会にないのでしょうか。私は高野山に行って、その景教碑を見ました。
また、そこの寺に行くと、不思議なことにあの有名なキリシタン大名、高山右近(ルビ：たかやまうこん)(１５５２〜１６１５年)の兜(ルビ：かぶと)が飾ってあるではありませんか。兜には十字架がついていました。どうして仏教・真言宗のお寺に、基督教関係のものがあって、先祖代々大切にしまわれているのでしょうか。
そんな疑問から、私の高野山研究は始まったのです。私は景教碑の前で、そこを通ったお坊さんを呼び止めて、その漢文をゆっくりと読んでもらいました。
とても親切に、時問をかけて教えてくれました。空海のことも彼に聞きましたら、
「空海の実家は佐伯さんというのですよ」
とのこと。「えっ、あの佐伯好郎先生の姓と同じじゃないの？」などと驚きながら、いろいろ聞いてしまいました。彼はまた、もし興味があるなら、高野山大学の図書館に資料がありますよ、と教えてくれました。
そこで私は高野山大学の図書館に行って、ゴードン女史の資料はないか探したのです。でも、見あたらないので、カウンターの係の人に尋ねました。ところが、
「いや、そんなものはここにありませんよ」
と言う。また「ないと言ったら、ないんです!」とまで言うので、どうも変だな、と思いました。私はいろいろな土地へ行って調べたことがありますから、なんとな<ピーンときました。焦ったような答えをしたり、口ごもったりするようなときは、必ず何かあります。
私はそばにあったイスに腰掛けて、しばらく黙っていました。ふと気づいたら、私の隣に、おじさんが一人すわっているのです。彼は私にそっと話しかけて、
「お探しのものは、○○○の○○段目にありますよ」
と囁(ルビ：ささや)きました。かなり驚きました。すぐさま私は先ほどのカウンターに行って、
「すみませんが、○○○の○○段目にある本を見せてください」
と尋ねると、係の人は驚きと怒りの混ざった表情で、「えっ！ 誰に聞いたんですか」と聞き返してきました。
「ああ、あそこの方が……」
と言おうとして、私は後ろを振り向いたのですが、そこにはもう誰もいませんでした。
とにかく、その本を見せてもらいました。なんと、それこそまさしく、あの景教碑を建てたゴードン女史の著書だったのです。その本は、自分で探したら絶対見つからないような場所にありました。
ゴードン女史は、かつて夫の仕事のために日本へやって来ましたが、そのあいだ仏教、とくに真言宗について詳しい勉強をしていたのです。そのなかで、だんだん不思議なことが見えてきました。これはどうもおかしい、と気づいたのです。そこから彼女の景教研究が始まりました。
彼女は自ら高野山におもむいて、お坊さんたちに、自分がどれだけ基冒宗のことを学んだか話しました。お坊さんたちは喜んだそうです。そして気にかかる景教のことを、恐る恐る聞いてみたのです。不思議なことに、お坊さんたちはいとも簡単に、
「ええ、うち(真言宗)は景教から来ていますから」
と答えました。さらには、「うちは単なるグレた景教にすぎないんです」と。
外国人だから、普通なら言えないホンネで話してくれたのでしょうか。でも、ここまで来ると、こっちが拍子抜けしてしまいます。右写真(１１８頁)：京都大学が所蔵する景教碑の拓本の前で(ケン・ジョセフSr.)
左写真(１１８頁)：空海の真言密教の本山、高野山にある景教碑の前で。通りかかった修行僧の方が、碑に書いてあることをていねいに説明してくれた。
http://soejima.to/souko/visual_data/img20050115200708.jpg２３８頁
なぜ法華経が日本で親しまれたか
昔から日本の仏教界では、法華経が最も読まれ、最も重んじられてきました。
いわゆる聖徳太子伝説の中でも、聖徳太子は法華経を講義したことになっています。法華経は、比叡山(ルビ：ひえいざん)の天台宗においても研究されました。法然、親鸞、道元、日蓮など、鎌倉新仏教をつくった人々も、みな法華経にふれています。
とくに道元と日蓮は、最後まで法華経と深い関係を持ちました。法華経は、インドでは見向きもされなかった経典です。ところが日本では、「仏教のバイブル」と言われるほどに親しまれる経典となりました。なぜでしょうか。
以前、ある仏教学者が、日本宗教学会において「法華経寿量品の思想と、新約ヨハネ伝の思想について」と題する研究を発表したことがあります(立正大学講堂、昭和９年)。それによれば、法華経のとくに『寿量品(ルビ：じゅりょうぼん)』は、新約聖書の『ヨハネの福音書』の思想によく似ている、といいます。冨山昌徳も、
「(法華経の)『寿量品』は、新約聖書『ヨハネの福音書』の教えを換骨奪胎(ルビ：かんこつだったい)(焼き直し)してできたものと考えられます」
と述べています。別の人は、法華経は西暦１世紀後半から２世紀にかけてつくられた経典であり、当時仏教徒が使徒トマスのインドにおける伝道を見て、それに対抗し、キリストと競えるようなシャカ像をつくりあげた――それが法華経だった、と言っています。
法華経には、「久遠実成(ルビ：くおんじつじょう)の仏」といって、シャカはじつは永遠の昔から仏なのだ、という思想が説かれています。これは、ヨハネの福音書に語られた「永遠のキリスト」の教えと同じです。
「一乗妙法(ルビ：いちじょうみょうほう)といって、「声聞(ルビ：しょうもん)」「縁覚(ルビ：えんがく)」「菩薩(ルビ：ぼさつ)」の別を問わず、誰でもこの教えによって仏になれると説かれています。これは、ヨハネの福音書をはじめ聖書全体が言っている「誰でもキリストによって神の子となれる」という思想と同じです。
このように法華経は、数ある仏教の経典の中でも、聖書の中心思想に最も近いものを持っています。ここに、日本ではなぜ法華経が最も愛されたのか、という理由の一端を見ることができると私は思っています。
というのは、かつて日本では仏教が国教化し、仏教以外のものが禁じられたり、退けられたりしました。そのとき景教、また景教的な思想に親しんできた民衆は、どうしたでしょうか。彼らは法華経の中に、景教――基督教的思想のよすがを見たのです。
古代基督教徒・秦氏が日本に来て、基督教を日本に伝えました。またその後、景教徒・李密医(ルビ：りみつい)らも日本にやって来て、景教が広まり始めました。しかし当時は、奈良の大仏がつくられた聖武天皇の時代でした。仏教は日本において、絶対的な権威を持っていました。
そのとき人々は、法華経の中に“景教に似たもの”を見いだしたのです。聖武天皇が全国各地につくった国分寺や国分尼寺(ルビ：こくぶんにじ)においてなぜ法華経が熱心に読まれたか、ということにも、これがあったように思えます。
その後も法華経は日本人に愛され、法華経をもとにした様々な新宗派が生まれました。現在でも、日本の仏教系新興宗教の多くは、法華経を基礎にしています。これは、景教の信仰や景教的思想に培(ルビ：つちか)われた古代の日本人にとっては、仏教以外を信仰できなくなったとき、法華経は最も親しみやすいものだったからでしょう。
そうした古代の経験が、現代に至るまで引き続いているように私には思えます。２４４頁
ザビエルが日本人に福音を語り始めてから、数十年経って、日本の各地にはすでに数十万人――ある人の研究によれば約７０万人のキリシタンがいました。
しかし、これは登録されたキリシタンの数であって、もし登録されていないキリシタンたちも含めれば約３００万人程度はいたであろうと、東大の姉崎正治(ルビ：あねざき はさはる)教授は見積もりました。当時の日本の総人口は約１４００万人と言われていますから、これは総人口の約２１パーセントに相当します。
そして、続くキリシタン迫害時代に、約１００万人が殉教したと言われています。また１００万人は隠れキリシタンとなりました。残り１００万人は海外に逃れたであろうと言われます。海外に逃れた人々はたとえばマカオに行きました。写真(２４６〜７頁)：キリシタン信者の分布
１６００年頃のキリシタン信者の分布図(斜線部)。姉崎教授はキリシタン関係の地名をもつ村の人口から、約３００万人と推計した。
http://soejima.to/souko/visual_data/img20050115200815.jpg
(「全国キリシタン関係地名」姉崎正治教授作成より転載)（貼り付け終了）
以前、かたせさんこと、よしかわさんが、日本史のなかのキリスト教について、次のように述べていました。（引用開始）
[1180] 日本は景教（東方キリスト教）の影響を受けている。 投稿者：かたせ 投稿日：2002/02/05(Tue) 19:58:57特に奈良朝の光明皇后。ハンセン氏病の救護施設を作ったりしているし。あと、光明というのは景教（東方キリスト教）の用語。インドでは、あれだけ修行者がいるのに、他人のために、救護活動をするような「行者」は、キリスト教徒以外いないそうである。他はすべて自分の「？」（悟りなのか、向上なのか不明）のために修行しているそうである。そういう意味で、キリスト教徒の活動とはかなり異色なものである。であるから、光明皇后もおそらく東方キリスト教の影響を受けているのである。みさかいなく文物を日本に持ちかえったはずの遣唐使が、これは仏教の経典だから持ち帰るけどこれは東方キリスト教の経典だから持ち帰らないよ、なんて器用なことをするわけないだろ！！！
いったんは全部持ちかえってるはずである。その中で、いろいろと粉飾工作があって、日本は仏教を受容したことになっているのだ。道教だっていったんは日本に持ち込まれている。これは福永光司という先生が論証しているはずである。景教の影響が消されたのは江戸期のキリシタン弾圧で、一緒に痕跡がすべて消しとられたのではないか？この段落は憶測である。
（引用終わり）僕はこれが印象に残り、『キリスト教と日本人』井上章一【著】を、ずいぶん前に買っていた。そしてやっと最近斜め読みすることができた。
高野山の中に、キリスト教の石碑があり、そこには中国・唐代の古い漢文と、古代シリア文字で碑文が刻まれているとのこと。しかしこれは、ゴードン夫人というアマチュアの仏教学者が出資して作らせた模型であるらしい。彼女は、『弘法大師と景教との関係』という論文を書いており、日本へ大日（→景日）の秘教を伝えたのが空海であったということに注目し、空海は、唐の長安で般若に師事、その般若は、かつてネストリウス派の景浄と、共同で仏典の漢訳にいどんでいる…。
さてしかし、これらは確たる証拠はなく、ロマンの域を出ていないようである。「日本＝ユダヤ同祖説」なども面白いが、これらについては学者は無視しているようだ。しかし面白い話を井上は色々紹介している。
古代の「秦（はた）」氏はキリスト教徒であったようだし、キリストと聖徳太子の生誕伝説がつうじあうのは、学会でもしばしば話題になるようだ。
聖書がネストリウス派のキリスト教徒によって長安にもたらされ、救世主が馬小屋で生まれる話も、中国へ伝えられている。それを、遣唐使の留学生たちが、日本へ持ち帰った。そして、『日本書記』などの聖徳太子伝へとりいれる。太子の生誕伝説がキリストのそれに似ているのはそのためだというのである。この聖書感化説は、わりあい肯定的に評価されているようだ。
遣唐使が開始されたのは、６３０年である。そして長安へキリスト教徒たちが入ってきたのは、６３５年のことであった。景教は、九世紀の始め頃まで、隆盛をほこっている。遣唐使は九世紀末まで、日本からおくりこまれている。そして、遣唐使は三百年近くにおよぶ歴史をもっている。
しかし、キリスト教の新約聖書などは、仏教の影響を受けているとの話もある。この当時、ビザンチン〜唐〜奈良は同時代で、たくさんの相互に交流があったと思われる。
最近、「服装史」の本を何冊か読んでみたが、日本における「服制」は、中国〜朝鮮（高句麗、新羅）〜日本の政治の中で、その影響を直接的に受けているのが見える。
この当時、女官の服装の中に、首からネクタイのように垂れている「胸紐」などは、キリストの血のしたたりを表現し、このような装飾が長安では流行していた…といった話もある。「服装史」今和次郎【著】
「服装史」の観点から言えば、その当時は日本は属国であった…という感じである。周辺の政治状況の変化に連動して、朝廷における服装（礼服、朝服、制服）が変わっているのである。
下記に服装史の文献を紹介します。この中で、最初に僕が読んだ本は、『服装の歴史』村上信彦【著】で、既に絶版になっている本ですが、服装を見直す、大変良い本と思います。
《日本服装史》
☆服装の歴史 村上信彦 ／理論社 1987/03出版
☆東洋服装史論攷 古代編／中世編 杉本正年 ／文化出版局 1979/07出版
☆原色日本服飾史(増補改訂版) 井筒雅風 ／光琳社出版 1998/03出版
☆きものの歴史 増田家淳 ／広樹社(日中出版) 1984/02出版
☆日本服装史図説 / 河鰭実英‖著 / 光生館 , 1973☆古代国家の形成と衣服制 : 袴と貫頭衣 / 武田佐知子‖著 / 吉川弘文館 , 1984.6 ( 戊午叢書 )
☆衣服で読み直す日本史 : 男装と王権 / 武田佐知子‖著 / 朝日新聞社 , 1998.6 ( 朝日選書 )
☆毛皮と人間の歴史 西村三郎 ／紀伊国屋書店 2003/02出版
☆江戸服飾史(新装改訂版) 金沢康隆 ／青蛙房 1998/09出版
☆概説日本服飾史 小池三枝/野口ひろみ ／光生館 2000/03出版
☆南蛮服飾の研究 : 西洋衣服の日本衣服文化に与えた影響 / 丹野郁‖著 / 雄山閣出版 , 1976
☆日本服飾美術史 ; 上下 / 渡辺素舟‖著 / 雄山閣 , 1973
☆奈良朝服飾の研究 ; 本文編 / 関根真隆‖著 / 吉川弘文館 , 1974 ( 日本史学研究叢書 )
☆日本服飾史要 / 江馬務‖著 . 増補版 / 星野書店 , 1956
☆日本女性服飾史 / 井筒雅風‖著 / 光琳社出版 , 1986.12
☆目で見る服飾の歴史日本 / 長谷章久‖著 / さ・え・ら書房 , 1960
☆知られざるきもの : 日本人の服飾はどこからきたか / 戸田守亮‖著 / 奈良新聞社 , 2004.5◇古代服飾の研究 : 縄文から奈良時代 / 増田美子‖著 / 源流社 , 1995.3
◇日本喪服史 ; 古代篇 葬送儀礼と装い / 増田美子‖著 / 源流社 , 2002.2
◇唐代の服飾 / 原田淑人‖著 / 東洋文庫 , 1970 ( 東洋文庫論叢 ; 第51 )
◇漢六朝の服飾 / 原田淑人‖著 / 東洋文庫 , 1937 ( 東洋文庫論叢 )《中国服装史》
◇中国服装史 : 五千年の歴史を検証する / 華梅‖著 / 白帝社 , 2003.4
◇中国五千年女性装飾史 周じん/高春明 ／京都書院 1993/03出版◇中国少数民族服飾 / 中国中央民族学院‖編 / 美乃美 , 1982.7
◇中国諸民族服飾図鑑 / 上海戯劇学院《中国民族服飾》編集委員会‖編 / 柏書房 , 1991.9
◇中国古代の服飾研究 / 沈従文‖編著 / 京都書院 , 1995.5
◇色彩のコスチュ-ム : 中国55少数民族の服飾 / 美乃美 , 1997.1 ( 京都書院ア-ツコレクション)
◇中国古代の服飾研究 / 沈従文‖編著 / 京都書院 , 1995.5
◇古代中央アジアにおける服飾史の研究 : / 加藤定子‖著 / 東京堂出版 , 2002.9
◇中国古代の服飾研究増補版 沈従文/王よ ／京都書院 1995/05出版
◇中国少数民族服飾 人民美術出版社 ／美乃美 1981/05出版
◇百済史の研究 / 百済史研究会‖編 / 国書刊行会 , 1979.10
◇中国古代絹織物史研究 上下 佐藤武敏 ／風間書房 1978/03出版
◇韓国の服飾 服飾からみた日・韓比較文化論 杉本正年 ／文化出版局 1983/02出版《服飾デザイン、他》
☆服飾変遷の原則 ISBN:4579500040小川安朗 文化出版局 1981/02出版 22cm ３３４ｐ
☆服装デザイン基礎理論とその応用 中田満雄 ／建帛社 1992/04出版1. 民族服飾の生態 / 小川安朗‖著 / 東京書籍 , 1979 ( 東書選書 )
2. 服飾変遷の原則 / 小川安朗‖著 / 文化出版局 , 1981.2
14. 服装原論 / 小川安朗‖著 / 光生館 , 1969
1. 日本喪服史葬送儀礼と装い 古代篇
増田美子 ／源流社 2002/02出版 ２７０ｐ 22cm NDC :383.1 \3,780(税込) 在庫僅少 新宿本店
2. 古代服飾の研究縄文から奈良時代
増田美子 ／源流社 1995/03出版 ３４６， 22cm NDC :383.1 \5,040(税込) 在庫僅少 新宿本店