今回は狛犬を掘り下げる、
前回も書いたが、狛犬とはユニコーンである。頭に角がある架空の動物、想像上の動物である。
「日ユ同祖論」(日本人とユダヤ人のルーツが同じであるという学説)で知られるノーマン・マクレオドは明治時代の文明開化の時期に日本にやってきて、様々な絵を収集して「挿絵集」として出版した。
その中に獅子とユニコーンが楯を左右から支えている図柄のものがある。さらにその楯の中には菊の御紋(天皇家の家紋)と、小さな獅子の絵が12ある。また楯の上には天皇の王冠があり、そこにもユニコーンの図柄があるのだ。
前にも述べたが、獅子とユニコーンの組み合わせは、神社の1対の狛犬として古くから日本に存在していた。平安時代の皇居にもあったらしい。
はじめに天皇家で使われるようになり、その後神社でも見られるようになった。今も神社によっては左側の狛犬に角があるらしいが、僕がお参りした神社では今のところ見たことがない。
さてユニコーンとは何を表しているのか?
ヨーロッパでは、制御しがたいユダヤ人として描かれていることも多かった。
そして古代イスラエルの12部族の一つ「ヨセフ族」の紋章、シンボルがユニコーンであった。
ヨセフとは、イスラエル民族の父祖ヤコブの本妻サケルから生まれた子である。このヨセフ族から出たエフラエル族は、のちの北王国イスラエル10部族の王家の部族となった。
古代イスラエルは、ソロモン王の時代には統一王国であったが、前933年、「南王国ユダ」(2部族)と、「北王国イスラエル」(10部族)とに分裂した。
北王国イスラエルの王家のシンボルは前述したようにユニコーンである。
ではもう一方の獅子は何だろうか?
実は南王国ユダの王家の部族=ユダ族のシンボルなのである。
次回はこの獅子についての事を書く。