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自衛隊基地内にゴルフ施設 石破防衛相が見直し指示 (1/3ページ)

2008.4.29 01:37
このニュースのトピックス中国

 全国の自衛隊の基地や駐屯地の敷地内にゴルフ施設が計11カ所あり、隊員や関係者が無料か格安料金で使っていることが28日、防衛省の調査で明らかになった。ゴルフ施設の存在は一般には公表されておらず、同省は一連の不祥事や事故で綱紀粛正を進めているが、幹部からは「国民の信頼回復のためには見直しが必要では」との指摘も出ている。石破茂防衛相は施設全廃も含め、対策の検討を指示した。

 防衛省によると、ゴルフ施設があるのは陸上自衛隊が木更津駐屯地(千葉県)に1カ所、海上自衛隊が下総航空基地(同)など2カ所、航空自衛隊は入間基地(埼玉県)など8カ所(別表参照)。

 大半の施設は飛行場や高射訓練場の近くに安全確保のために設けられた芝生の保安用地につくられている。「隊員の体力錬成と余暇の有効活用のための空き地利用」として整備、整備。最大規模の施設は空自入間基地と陸自木更津駐屯地にある。ティーグラウンドやバンカー、グリーンなどを備えた本格的なもので、それぞれ11ホールと9ホール。

 利用者は隊員やOBに限定している施設が多いが、同伴者、家族が利用できる場所もある。料金は無料か、利用する隊員らが会費(月額1000〜3000円)を払う。コースの整備や芝刈りなどの維持運営は隊員が行っているという。すべての施設は「課業時間外、土日や祝日に利用している」としている。

 調査を行った防衛省は「保安用地などをゴルフ施設として利用することは法的には問題はない」としている。

 しかし、周辺住民はゴルフ施設の存在を知らされておらず、周囲を樹木で囲って外部から遮断したり、わざわざ「特別訓練場」と呼んでいる場所もあるという。

 同省幹部からは「基地や「駐屯地は国有地で、一般のゴルフ場に比べて格安で手軽にプレーできる。不祥事や事故で失った国民の信頼を回復する立場からも、果たして現状のままでいいのだろうか」といった疑問の声も上がっている。

 防衛省改革を積極的に進めている石破防衛相も「見直しの検討」を関係部局に指示しており、「ゴルフ施設の全廃」や「一定条件での市民の利用促進」といった対応策を検討している。

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