アウトレット:埼玉・入間に開店で大渋滞 周囲の店は悲鳴

「三井アウトレットパーク入間」の駐車場を埋めた車と渋滞の列=埼玉県入間市で2008年4月29日午前11時53分、本社ヘリから岩下幸一郎撮影
「三井アウトレットパーク入間」の駐車場を埋めた車と渋滞の列=埼玉県入間市で2008年4月29日午前11時53分、本社ヘリから岩下幸一郎撮影

 埼玉県入間市にオープンしたばかりの国内最大級のアウトレットモール「三井アウトレットパーク入間」周辺が激しい渋滞に悩まされている。ゴールデンウイーク(GW)を迎え、県警や施設を運営する三井不動産は対策に躍起だが、周囲の店は「常連客が遠のき、売り上げが減った」と悲鳴をあげ、緊急車両の通行に支障が出かねない状況が続く。

 モールは4月10日に開店、東京ドーム二つ分の約8万9000平方メートルに204店が並ぶ。開店後初の日曜だった13日は約1万台が来店。モール前の国道16号から、約500メートル離れた圏央道入間インターチェンジ(IC)を経て本線内まで約3.5キロ、16号だけでも約5.5キロの渋滞が発生し、待ち時間は2時間を超えた。

埼玉・三井アウトレットパーク入間と渋滞区間
埼玉・三井アウトレットパーク入間と渋滞区間

 近くの店は「渋滞を嫌って常連客が来なくなった」と渋い顔。渋滞にしびれを切らせた客の無断駐車も目立つという。

 「平日で5000台、土日は1万台。GWはこれ以上が予想される。大丈夫なのか」と県警、三井不動産の担当者や圏央道を管理するNEXCO東日本は25日に対策会議を開いた。県警は26日からヘリコプターを出動させ、交通情報ラジオや圏央道の電光掲示板に渋滞情報を送り、ドライバーに隣接ICへの迂回(うかい)を促している。

 三井不動産は臨時の駐車場を確保。元々あった約3200台分に加え、従業員用駐車場約200台分を開放、付近の工業団地からも約600台分を借りた。最寄りの西武池袋線武蔵藤沢駅などとのシャトルバスも1日2台から9台に増発した。

 GW4日目の29日は約1万台が集まり、渋滞は国道16号で最長約2.5キロだった。施設の担当者は「後半の4連休はもっと客が増える。周辺に迷惑がかからないように対応したい」と話している。【浅野翔太郎】

毎日新聞 2008年4月30日 15時00分(最終更新 4月30日 15時00分)

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