今度は、PSPのUMDをイメージ化して、CFWを導入したPSPでディスクレスで遊べる様にしてみる。
何たってディスクからの読み込みが無くなるのと、実際にUMDを持ち歩くスペースが軽減されるのが良い。
ついでに、PSP版「MANHUNT2」から吸い出したISOイメージにパッチを充てて、制限を解除する。
1.必要な物
・CFWインストール済みのPSP
・インターネットに接続できるPC
・十分な空き容量を持ったメモリスティック
・USBケーブル
※用語に関しては、前の記事参照
2.UMDのイメージ化
①CFWの機能を使って、UMDをISOイメージとして吸い出す。異様に簡単。
PSPのXMB画面でSELECTボタンを押すと、VSHメニューと言う物が表示される。
3番目のUSBデバイスの項目をUMD Discに変更したら、再度SELECTボタンを押してVSHメニューを閉じ、PCにUSB接続する。
②PC側でPSPのドライブを開けるとUMDがISOで認識されているので、PCの任意のフォルダにコピーする。これで吸い出しは完了。
あとは、ファイル名を好きな名前に変える(半角英数のみの、なるべく短いファイル名の方が良さ気)。
吸い出しが終わったらPSP側で再びVSHメニューを呼び出し、USBデバイス項目をメモリスティックに戻しておく。
③メモリスティックのルートフォルダ(「PSP」フォルダ内ではない)に「ISO」フォルダを作り、吸い出したISOファイルを入れる。
起動用に何でも良いからダミーのUMDをPSPに挿し、VSHメニューを開いて4番目のISOモードを「M33 driver」に変更。
XMBのゲームメニュー→メモリスティックから任意のゲームを選んで実行する。
3.「MANHUNT2」の制限解除
①こちらのサイト から、コメント「マンハント2パッチ」となっている圧縮ファイルをDL(ボタンは、下の方に見える「ダウンロード」の文字)して解凍。
②解凍したフォルダの中にある「ppf-o-matic3」を実行し、ISOに「MANHUNT2」を吸い出して作ったISO(吸い出したISOは読み取り専用になっていると思うので、プロパティから「読み取り専用」のチェックボックスを外しておく)、patchには付属しているpatch.ppfを指定。
Applyを押してパッチを充てる。
③ISOイメージから「MANHUNT2」を起動する。
実のところ、流石にPSPでも画面が小さい上、コンフィグでノイズ効果をオフにしても、背後から近付いてアクションボタンをホールドすると、デフォルト状態では赤いエフェクトが掛かって対象との距離が非常に測り難い。
お陰で何度もそのまま対象に接触してしまい、慌てて逃げ出す羽目になったのだが、このパッチを充てればそのエフェクトもかなり軽減される(画面が暗くなっていくだけ)。
因みに、アレな表現の方はと言えば……
NICE BOATと言わざるを得ない。
※下手するとPSPがクラッシュする場合があるので、使用は自己責任でお願いします。
早速、ツールバッテリを使ってPSPにカスタムファームウェア(以下CFW)を入れてみる事にした。
結構導入が面倒&危険みたいなので、覚書の意味も含めて、やり方を書き留めておく。
この件に関してググると色々なサイトが出てくるけど、情報を集約するのが結構大変。
そこで、自分の現在(2008年3月)の環境ではあるけれども、一応その通りなぞれば出来る様な記事にしてみた。何かの参考になれば。
勿論、環境は人に拠って様々なので、基本は自分で調べてやって頂いた方が良いんだけれども。
知っている人には今更な話だけど、先ずは基本的なところから。
1.意義
PSPのファームウェア(以下FW)は、しょっちゅうバージョンアップが行われている。
初期型のPSPは色々と弄る事が出来たらしいけど、Ver1.51以降は思いっ切り制限が掛かるようになった。
基本的にFWのダウングレード(以下DG)は出来ないので、カスタマイズ出来る様にするには、前述のツールバッテリを使ってCFWと呼ばれる物を導入する必要がある。
ツールバッテリ(よく言われる「Pandora's Battery」等) はFW1.50のPSPがあれば普通のバッテリから作る事も出来るが(所謂「パンドラ化」)、自分の様に近くに旧PSPを持っている人が居なくて自力でやる場合には、市販のツールバッテリを使って行うしかない。
今回自分が、PSPをカスタマイズしてやりたい事。
・PSPのゲームをイメージ化して、ディスクレスで遊ぶ
・海外版「MANHUNT2」の制限解除
・PSPでPS1やファミコンのソフトをエミュレートする
特に、ディスクの読み込み時間が気になるPSPでは、UMDのイメージ化は非常に有意義だと思う。
メモリスティックの容量も増えてるし(自分のは4GB)、容量の許す限りゲームを放り込めるのでとっても便利。
2.必要な物
ツールバッテリ……通販で5000円、店頭で7000円くらい。今回のやり方の場合、こればっかりは出費してもらうしかない
PSP……自分の場合は新型(PSP2000)、デフォルトのFWはVer3.80
250MB以上のメモリスティック……ディスクイメージを入れるなら、2GBは欲しい
インターネットの出来るPC……色々と調べたり、ツールをDLしたり、PSPを実際弄るのに必要
USBケーブル……これがないと、PSPとPCが繋げられない
3.実際に導入してみる
①先ずは普通にPSPを起動して、メモリスティックをフォーマットする。
PCでやる場合は、PSPのクロスメディアバー(以下XMB)からPCにUSB接続し、PC側でマイコンピュータのメモリスティックのドライブ(PSPが認識されて割り当てられているドライブ)を右クリックして出てくるメニューから、フォーマットする。
PSP本体からやる場合は、
XMBの本体設定→メモリースティックのフォーマット→はい
を選択。
これで、PSPに挿さっているメモリスティックが初期化される。
②次に、こちらのサイト から「TOTAL Newbi easy Installer」をDL(ページ右下、オレンジのDownloadボタン)して解凍する(容量が135MBくらいあるので、DLするのにはそれなりの時間が掛かる)。
解凍したフォルダのSTART.exeを実行すると、コマンドプロンプトが開く。
ここで早速、問題が一つ。
この手の加工とかそう言うのを普段は旧PCの方でやっているのだけれども、旧PCでこのプログラムを走らせようと思ったら、一瞬コマンドプロンプトらしきウィンドウが表示されただけで起ち上がらなかった。
試しに新PCで実行してみたら問題無く起ち上がったのだが、ググってみても今一つ原因が解らなかった。
調べてみると、他にも同じ様な症状に悩まされた方がいるらしい。
③メッセージを、キーを押して送って行くとPSPのドライブを聞いて来るので、該当するドライブ名を入力。
④Enterキーで進むと、メモリスティックをスキャン(ちょっと時間が掛かる)。
その後、ボリュームラベルを聞かれるけどそのままEnterでスルー。
画面が切り替わって、メモリスティックのフォーマット可否を聞いて来るので、Yを押して実行する。
⑤メモリスティックのフォーマットが終わるとこの画面になるので、一旦USB接続を解除してから再度繋ぎ直し、何かキーを押して送っていく。
⑥メニューが起ち上がるので、項目を選ぶ。
⑦インストールが開始され、最後に確認が出るのでYを押す。
⑧その後、何度かキーを押して送って行くと、コマンドプロンプトが閉じてプログラムが終了する。
これで、CFWを導入する為のカスタマイズメモリスティック(所謂「Magic Memory Stick(以下MMS)」)が作成された。
一旦、PC側の操作は終了。
次はPSP側の操作に移るので、USB接続を解除しPSPの電源を落とす。
⑨PSPのバッテリをツールバッテリに入れ替えると、自動でPSPが起ち上がる(最初にツールバッテリを充電する必要はあるけど)。
新型PSPの場合はプログラムが対応していない為に画面が表示されないけれども、実際は以下の様なコマンドが表示されてるとの事。
×:CFW3.71 M33をインストール
○:公式3.71をインストール
□:NAND Flashのバックアップを作成
L+R+start+home:NAND Flashのバックアップをリストア(危険)
先ずは、何かあった時の為に□ボタンを押して、本体Flashメモリのバックアップを取っておく。
⑩一度電源ランプが落ちるので、再度ツールバッテリを取り外し→取り付けて起動させ、次はCFW3.71 M33インストールの×を押す。
暫くメモリスティックのアクセスランプが点滅して、CFWがインストールされる。
点滅が収まったら×ボタンを押すと、電源が落ちる。
(実際は Press X to shutdown the psp. と言うメッセージが表示されているとの事)
⑪通常のバッテリに戻して電源を入れ、本体設定のシステムソフトウェアがCFW3.71 M33になっているのを確認。
ボタン操作が、×=「決定」、○=「戻る」になっているので注意。
⑫CFWは、対応するバージョンのFWの機能を再現しているとの事。
CFW3.71 M33にはバグがあるらしいので、今度はCFW自体をアップグレードする。
同じくこちら からCFW3.90 M33をDLして解凍、PSPオフィシャルサイト からFW3.90をDL。
⑬PSPを起ち上げてPCにUSB接続。
先ずはPC側から、解凍したCFWの中のUPDATEフォルダを、PSPのMMS内:/PSP/GAMEフォルダに丸ごとコピー。
⑭オフィシャルサイトからDLしたFWを、3.90EBOOT→390.PBPにリネームし、⑬でコピーしたMMS側のUPDATEフォルダ内にコピー。
⑮次はPSPのXMBから、ゲーム→メモリースティック→「3.90 M33」を実行。
実行の可否を聞かれるので×ボタンを押すと、次はファームウェアのUG画面になる。
Verは無印の3.90となっているが、それでOKなので×ボタンで決定しUG開始。
⑯終了後は必ず×ボタンを押してXMBに戻ってからPSPの電源を落とさないと、PSPがクラッシュする恐れがあるらしい?
再起動後、XMBから設定の初期化を行い、再起動後の画面(ここでボタン操作は元に戻る)で「本体設定」のシステムソフトウェアが「3.90 M33」になっていれば成功。
⑰更に今度は、CFWを3.90 M33から、3.90 M33-2にアップデート。
こちら からCFW3.90 M33-2をDLして解凍。後、⑬と同じように、UPDATEフォルダをMMS内に上書きコピー。
⑱次は⑮と同じように、PSPのXMBから「3.90 M33-2」をインストール。
本体設定のソフトウェアが「3.90 M33-2」になっていれば成功。
これで、取り敢えずCFWの導入は完了。
実際にカスタマイズしたPSPの活用は、改めて別記事にて。
最後に、重ねて書くけど導入は自己責任で。
あと、オフィシャルの方も対策を日々講じているので、あくまでこれは現時点での自分のケース。
今後、このやり方が通用しなくなる可能性は大きい。