2008年4月30日(水)
●明日の帯広の天気●
晴れ
最高気温
25.0度 最低気温8.0


かちまいWEB版




60床に縮小し新築
池田町立病院

療養廃止一般のみ
公設民営を提示


 【池田】町立病院(80床)の今後の在り方を検討していた池田町は30日、療養型病床をなくし、一般病床60床に規模を縮小して新規建て替えを行い、公設民営方式で運営する方向性を示した。民間による調査結果、提言を受け、町の考えとして提示した。公募での指定管理者制度導入による民営化を検討しており、今後、議会、町民から意見を聞き、基本計画を策定し早期に新病院建設を進めたいとしている。

 調査を委託していた社団法人「地域医療振興協会」から3月末に報告を受け、この日の臨時町議会と「町立病院のあり方調査特別委員会」(郷司明委員長、12人)で報告内容を説明した。

 報告書では、耐震診断で危険と判断された現建物(1970年建設)について「新築建て替えが望ましい」と提言。町の平均在院日数や人口から、病床数を現在の80床(一般32床、療養48床)から一般60床に減らす。療養型病床削減の受け皿として、地域密着型介護老人福祉施設の設置などを検討する。高島診療所は継続が望ましいとした。

 経営形態については「町内唯一の入院機能を安定継続することは町の政策で、公設が望ましい」とした上で、経営改善の視点から「指定管理者制度を含めた民間的経営手法の導入」が望ましいと結論づけた。収支は赤字ながら、現状よりも改善するとみている。

 勝井勝丸町長は「調査報告書を基本とし、町民に説明して早期に病院改築を推進したい」と、この方向性に沿って進める意向を示し、同特別委での検討と報告を受けたいと話した。今後、同特別委が調査を行うほか、5月下旬に町民説明会も開く。各方面の意見を聞いた上で基本計画を策定し、「2011年4月には新病院に移行したい」としている。同町立病院は道の「自治体病院等広域化・連携構想」では、診療所化(19床以下)などの規模縮小が求められていた。
(小林祐己) 

(C) TOKACHI MAINICHI NEWSPAPER>>> WEB TOKACHI トップ