カナダ在住華裔の友人から、驚くべき話を聞きました。
先週のこと、「オタワの国会議事堂前で、チベット事件の不実報道に抗議し、北京オリンピックの成功を支持する集会に参加しませんか?」というメールが送り付けられてきたというのです。
(ここでその文面を明らかにすると、場合によっては送付先が特定され、友人に累が及ぶ虞がありますので詳細をご紹介できませんことをご容赦ください)
メールには、オタワ、モントリオール、トロント各市での集合場所と集合時間がかかれており、それぞれの参加(動員)人数も既に決められていました。
そして、「参加、不参加にかかわらず返信」と付け加えられていました。
彼が『シンパ』のふりをして主宰者に電話をかけ、
「こんなに多くの華人のメールアドレスを入手するのは大変だったのではありませんか?」
と訪ねたところ、電話の相手は華僑總會からリストを入手したと、サラリと答えたそうです。
結局、彼は「大事な商談があるので参加できない」と伝えたのですが、それからも「集会は日曜日なのに、その日にそんなに大切な商談があるのか?」とか「我々から日程調整の交渉をするので相手先を教えてほしい」などのメールや電話が相次ぎ、友人はほとほと困り果てたと言います。
しかも、後日彼がその集会参加者から聞いた話では、国会議事堂前の広場には、集会参加者に紛れて「大使館内で顔を見たことのある人物」が錄影機(ビデオカメラ)で周囲を撮影していたとのことでした。
これは中共政府による在外華人に対する『踏み絵』にほかなりません!
メーリングリストから特定個人が中共支持の集会に参加するか否かを篩い分け、さらに集会の現場でもシュプレヒコールに大声で呼応したかどうかを映像にとって検証する…
実に恐るべき「思想の強制」です。
在外華人の多くは、大陸中國との貿易によって収入を得ています。
そういった者たちにとって、中央政府の『御意向』に逆らうことは、即「廃業」を意味します。
貿易収入という「生命線」を盾にとって、思想信条の自由を侵害し、国威発揚に利用しようとする中共政府のやり方を、私は断じて許すことができません。
by zone0129
「恥はかき捨て」でいいのか?