日本ヒューレット・パッカード(HP)は、約6年ぶりに量販店で個人向けパソコンの販売を再開する。ヨドバシカメラ、ビックカメラなど全国約60店舗で5月3日から順次販売する。同社は法人向けが主体で、国内のパソコン市場が成熟するなかで個人向けは拡大の余地があると見て攻勢をかける。現在8%のシェアを2ケタに引き上げたい考えだ。
米HPが2002年にコンパック・コンピューター(当時)を合併したのを機に、日本では両社の個人向け製品を整理し、法人向け事業にほぼ特化した。日本HPは06年にネット直販で個人向け製品を再開し、07年3月からビックカメラの一部店舗で製品を展示している。だが国内出荷台数の9割は法人向けが占め、個人向けは1割にとどまっている。(29日 13:02)