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証券各社:主要8社が減益 みずほも赤字転落--3月期決算

 証券会社主要9社の08年3月期連結決算が28日、出そろった。米国の低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題の余波で、株式市況が低迷したことや、保有する債券の評価損が大きく膨らんだことなどから、岡三ホールディングス(HD)を除く8社の最終(当期)利益が減少した。うち、野村HDとみずほ証券は最終赤字に転落した。

 株式市場は、昨夏に1万8000円台を付けた日経平均株価がその後、下落傾向を強め、今年3月には1万2000円を割り、個人投資家離れが進んだ。

 野村HDとみずほ証券は、サブプライムローンを含む住宅ローンを日本の金融機関に先駆けて取り扱っていたため、影響が大きかった。最終損益は野村HDが678億円の赤字となり、9年ぶりの赤字転落。みずほ証券は4186億円の大幅赤字になり、6年ぶりに赤字に陥った。

 大和証券グループ本社の最終損益は前期比49・9%減の464億円、1月に米金融大手のシティグループの完全子会社になった日興コーディアルグループ(中核3社の単純合算)は同53・0%減の261億円の大幅減益になった。岡三HDは、新興国の国債を組み込んだ投資信託の販売が好調だった。

 一方、ネット証券主要5社の08年3月期連結決算も出そろい、全5社の最終利益が減益となった。新興市場も低迷し、収益の柱となる株式委託手数料収入などが落ち込んだ。【野原大輔】

毎日新聞 2008年4月29日 東京朝刊

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