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2008年4月30日

 当て事(当てにしていること)とフンドシは外れる、という。いったん下がったガソリン代を簡単には元の高値に戻せまい、と言った政治評論家が少なからずいた。当ては、外れる

きょう税制改正法案が再議決され、来月から暫定税率が復活する運びである。大型連休谷間のゆううつなニュースに、駆け込み給油の車の列が続く

ガソリン代に上乗せされた税金を、来年からは「道路特定」とするのはやめる、と福田首相は言う。鬼が笑う来年の話である。1年もあれば、首相発言を「骨抜き」にする準備を、優秀な官僚はやってのけるだろう

野党は野党で、首相問責決議なる「黄門さまの印ろう」を出すふりばかりを続ける。わが党はまだまだ力不足、と大連立話のご破算でいったん辞任を表明した際の小沢代表のせりふを思い出す。重みの伝わらぬ首相発言、政権担当能力に「?」の本音を漏らしたような野党党首。ここは一番フンドシを締め直す場面である

が、そのフンドシはともに党内外の不協和音にさらされて、頼りない。ここで外れたら、政治の「大型連休」という粗末なモノをさらけ出す。


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