2008年 4月 29日
暫定税率復活見込み ガソリン駆け込み給油
ガソリン税の暫定税率が来月1日から復活する見通しが強まり、岡山・香川のガソリンスタンドには29日、値上げ前の駆け込み客が次々と給油に訪れています。岡山市学南町のガソリンスタンドでは午前5時半ごろから給油を待つ車で列ができています。店側では従業員をいつもの4人から6人に増やした他、通常1日1回のタンクローリーによるガソリンの運び込みを3回に増やして、対応しています。政府与党は税制改正関連法案を30日、衆議院で再可決し、来月1日からガソリン税の暫定税率を復活させる方針です。これを受け、石油元売り各社は暫定税率分25円に原油高によるコスト上昇分も加え、1gあたり約30円の値上げを予定しています。

津山に国内最大規模の風力発電施設を計画
国内最大規模の風力発電施設を津山市に建設する計画が進められていることが明らかになりました。計画を進めている北海道の「クリーンエナジーファクトリー」によりますと津山市加茂町倉見の約120ヘクタールに高さ85メートルの支柱に直径88メートルの3枚羽根風車が付いた発電機32基を建設する計画です。年間総発電量は国内最大で約5万5千世帯分の電力に相当します。安定して風が吹き、近くに民家がないことから、この地区が建設地に選ばれました。岡山県内での本格的な風力発電施設はこれが初めてで、来年春に着工し、2011年末までの本格稼働を目指しています。

坂出女児行方不明3年 情報提供を呼びかけ
坂出市の五色台で当時5歳の女の子が行方不明になってから3年になった29日、警察が現場近くでチラシを配り、情報提供を呼びかけました。行方不明になっているのは当時5歳だった高松市浜ノ町の大西有紀ちゃんです。有紀ちゃんが姿を消した坂出市の五色台の県道で警察官5人が有紀ちゃんの顔写真が入ったチラシを配り、情報提供を呼びかけました。有紀ちゃんは3年前の4月29日、母親と姉の3人でタケノコ掘りのイベントに参加し、母親に「もう1本採ってくる」と言い残して、行方が分からなくなりました。これまで、警察や消防など延べ3100人が周辺の山林やため池を捜索しましたが、手がかりはつかめていません。警察は引き続き情報提供を呼びかけています。

吉備路れんげまつり
総社市の備中国分寺で29日、恒例のれんげまつりが始まりました。周辺には約20ヘクタールのれんげ畑があり、まるで紫のじゅうたんを敷き詰めたようになっています。一部の畑は中に入ることができ、大勢の家族連れがれんげの花で髪飾りを作ったりして楽しんでいました。また、会場では岡山県立大学の学生や地元住民が酒造メーカーと共同で作ったオリジナルの日本酒が初めて販売され、「すっきりしたのどごしで飲みやすい」と人気を集めていました。

渋川公園で藤まつり
全長約900メートル、日本一の長さの藤棚がある玉野市の渋川公園で29日、恒例の藤まつりが始まりました。藤の花は今が見ごろで、訪れた大勢の家族連れなどが、カメラに収めるなどして楽しんでいました。この藤棚はおととし、台風による浸水で大きな被害を受けましたが、地元の人たちの努力により、今年は去年以上に多くの花が咲いたということです。また、藤棚周辺には地元の海産物などを販売する出店が立ち並び、地元の愛好者らによる踊りやバトントワリングなども披露されました。渋川公園の藤まつりは来月5日まで行われます。

宗忠神社で筆まつり
使い古した筆に感謝し、書道の上達を願う筆まつりが29日、岡山市の神社で行われました。宗忠神社で行われた筆まつりには書道団体「墨潮会」の書道教室に通う、小中学生など約100人が参列しました。宗忠神社の黒住忠篤斉主がかがり火台に火を灯し、子供たちが一人ずつ、持ってきた筆を火の中に入れていきました。この後、生徒を代表して中学1年生の向山衣美さんが玉ぐしを捧げ、筆への感謝と今後の書道の上達を祈っていました。この筆まつりは25年前に墨潮会が使い古した筆を納める「筆塚」を宗忠神社に奉納したのが始まりで、毎年この時期に行われています。

津山・横野滝で滝開き
津山市の観光名所、横野滝で29日、滝開きが行われました。横野滝には一の滝から三の滝まで三つの滝があり、新緑のこの時期から秋の紅葉シーズンまで行楽客でにぎわいます。落差15メートルの二の滝の前では地元の人たちが出席して神事を行い、観光シーズンの安全を祈りました。また、29日からは名物のソーメン流しも始まり、家族連れらが一足早い季節の味に舌鼓を打っていました。横野滝では11月中旬までの行楽シーズンに約5万人の観光客が見込まれています。