比政府、外国人への臓器移植を禁止に
フィリピン政府は、国内で横行してきた臓器売買を阻止するため、外国人への臓器移植を全面的に禁止すると発表しました。 「(今回の措置は)フィリピンの特に貧困層を臓器売買のヤミ市場から守るためのものだ」(フィリピン・デュッケ保健相) フィリピンでは、これまでフィリピン人ドナーから外国人への臓器移植を全体の10%以内と定めてきましたが、デュッケ保健相によりますと、今後は、外国人への移植を全面的に禁止し、違反者には最高で禁固20年の刑罰が課されるということです。 フィリピンには、これまで臓器の売買を禁じる明確な法律がなかったため、貧困層が金目当てに外国人の患者に腎臓を売るなど、売買が横行していました。 フィリピンでの移植手術をめぐっては、国内でドナーを見つけられない日本人の患者も訪れていて、今後、大きな影響が出そうです。(29日18:15)
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