25日に発売されたアニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」のDVD「特装版」(5985円)の特典で、劇場用フィルムを切り分けた「生フィルムコマ」が、ファンの間で注目を集めている。ヒロインの綾波レイなどキャラクターが描かれたものが人気で、一部はネットオークションで1万円を超えるプレミアがつくなど話題を呼んでいる。
DVDは、本編ディスクにアニメのノーカットCG集などの映像特典が収録された特典ディスクが付いた2枚組の「特装版」で、期間限定生産として約30万本を出荷している。特典の生フィルムは、劇場で上映するためのポジフィルムを5コマずつに切り分けたもので、キャラクターの顔や名シーンが描かれたものから、背景などの何気ないシーンまで、スタッフロールや真っ黒なコマなどを除いたほぼすべてのシーンが無作為に入っている。ファンの間では、人気の高いヒロインのレイが描かれたカットなどを“当たり”とする一方で、あまりなじみのないカットが入っていたユーザーが、シーンを確認するために再度DVDを見直すなど、フィルムカットの中身に一喜一憂しているようだ。
「ヱヴァンゲリヲン」は、95年に放送されたアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のリメーク版で全4部作の予定。主人公、碇シンジやヒロインの綾波レイら14歳の少年少女が巨大ロボット「エヴァンゲリオン」のパイロットとして、謎の生命体「使徒」との過酷な戦いに挑む姿を描いている。「序」は07年9月に劇場版アニメとして公開され、シンジの初陣から、シンジとレイが協力して使徒「ラミエル」を倒す前半部の人気エピソード「ヤシマ作戦」までを描いており、初日に多くのファンが映画館に列を作るなど大ヒットした。なお、本編ディスクのみの通常版(4935円)は5月21日に発売される。【立山夏行】
2008年4月28日