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離島で36年間、船による救急搬送を担った男性が引退へ (2/2ページ)
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しかし、年齢とともに体力の衰えも感じるようになった。島民の高齢化で救急搬送の出動回数も増えており市は今年度から、専用の搬送船を配備して後継者を募集。複数の応募があったため引退を決意した。
旗手さんは「若い人が手を挙げてくれたのは本当にうれしい。覚悟を決めてやってほしい」と、若い世代の活躍に期待している。
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財団法人「日本離島センター」(東京)などによると、平成17年4月現在で、人が住む全国の離島約300のうち約57%で常勤医が不在。急患の場合、各自治体の救急艇、防災ヘリなどで救急搬送しているが、尾道市のように個人が市と委託契約して24時間体制で搬送業務にあたる例は珍しいという。同センターは「離島や、僻地(へきち)の厳しい医療実態に目を向けてほしい」と訴えている。