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聖火リレー:街を埋めた中国人らに冷たい視線(中)

◆「警察は何をしているのか」と批判も

 警察庁の掲示板には、聖火リレーの警備にばかり神経を使い、自国民を守るどころか、デモ隊に暴行を受けた警察を批判する書き込みが1000件以上相次いだ。「警察は中国の私設警備業者」「韓国のデモ隊には摘発隊まで動員したのに、中国人のデモをなぜ傍観するのか」などといった内容だった。

 警察は聖火リレー当日に9000人を超える警備態勢を敷いたが、中国のデモ隊による暴行現場を検挙せず、デモ隊を解散させないばかりか、市民や警察官自身の安全すら守れなかった。

 これに対し、警察は「これほど多くの中国人留学生が現れるとは予想できず、彼らを聖火を歓迎する人たちだと考えたため、対応できなかった側面がある。聖火リレーの警備に力を入れたことで、突発的に発生した暴力事件を防げなかった」と釈明した。

 警察はプラザホテルの集団暴行現場で一人の中国人も検挙できなかった。にもかかわらず、警察庁は27日、「世界のメディアは韓国の聖火警備に称賛一色」と自画自賛する報道資料を配布した。

李吉星(イ・ギルソン)記者

ウォン・ジョンファン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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