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聖火リレー:街を埋めた中国人らに冷たい視線(下)

◆市民団体による挑発も原因

 中国人が大挙してソウルの都心部に繰り出した背景には、聖火が全世界を回る過程でたび重なる妨害を受けた上、韓国の一部市民団体が聖火リレーの阻止を事前予告したことに刺激された一面がある。

 一部市民団体が中国人デモ隊を挑発したとの指摘もある。例えば、聖火が出発したオリンピック公園では、市民団体のメンバーが道の向かい側でバスの上に登り、「中国に五輪開催の資格はない」などと叫んだ。

 このため、警察の警備が薄くなると、中国人デモ隊は市民団体メンバーに向かって押し寄せ、強く抗議し、ペットボトルや石などを投げつけた。中国人デモ隊とのトラブルはオリンピック公園と聖火到着地のソウル市庁前に集中し、リレーのルート上では特に衝突はなかった。

 ある大学教授は「外国で自国の聖火を迎える立場ならば、五星紅旗だけでなく、太極旗(韓国国旗)やオリンピック旗も持参するのが常識的な行動だ。五星紅旗だけを持参し、暴力行為まで見られた今回の事態は、民主主義を経験していない中国人が異なる意見を受け入れられないことも原因ではないか」と話した。

李吉星(イ・ギルソン)記者

ウォン・ジョンファン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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