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【目的】
日本統治時代(日帝強占期)において、現在もしばしば討論されている。
赤ID側は、日本統治の正当性を主張し、青ID側は不当性、残虐性を主張するというのが、主な討論内容である。
少なくとも、政府(朝鮮総督府)に残されていた公的史料に基づいた場合、私個人の印象としては、赤ID側の主張の方が分がある(正しい)と感じる。そして、公的史料は、一つの「事実」を物語る。
しかし、生活者の現場において、政府の通達・命令通りの政策が実施されていたかどうかということについては、別の検証が必要であると考えた。
そこで、生活者の経験や記録から、日本統治時代の生の実態に迫ってみたい。
【検証方法】
当時の生活者の手記、外国人の見聞録などを調査する方法もあるが、当時を生きた方達の経験をインタビューした記録(証言集)を検証する方法も有効である。ただし、インタビューの状況に中立性がないと、その有効性が著しく低下してしまう。
そこで、ひとまず以下2冊を資料として選ぶことにした。理由も併記する。
(選ぶと言っても、そもそも証言集自体がそれほど多くないのだが。)
・
黒い傘の下で―日本植民地に生きた韓国人の声
在米韓国人のお年寄りたちが証言者である。著者は、夫が在米韓国人で、一般的な韓国人とほぼ同じ歴史観を持っている。インタビューの内容が、イデオロギーに偏らず、生の声をそのまま載せている印象を受けたこと、また、証言者達の経歴にも偏りがないことから、資料として採用することにした。
・
生活者の日本統治時代 韓国国内でのインタビュー集であるが、著者は呉善花である。あえて、この著者の書籍を資料として選んだ理由は、韓国国内で、しかも一般的な韓国人の歴史観を持った人物によるインタビューでは、中立性が保てないと判断したためである。
【一言】
・インタビュー内、もしくは私の意見内に、「朝鮮」という言葉が使われると思いますが、侮蔑の意味はありません。
・Hot板には適切なスレッドではないかも知れませんが、読んでもらいたい方がHot板に多いという私の思いで、Hot板に投稿させていただきます。
・恐らく、長丁場になると思います。休日や、帰宅後にどれだけ時間を割けるかによります。
趣旨にご賛同いただけたら、コメントや推薦をしていただけると、励みになります。
逆に、ご賛同いただけない場合、非推薦してください。非推薦が一定数に達したら、投稿を止めます。
・残念ながら、上記2冊の書籍中に、証言の裏付けをしたことを示す記載は存在しないため、
証言の信憑性については検証できず、現状では、【検証方法】に書いたように、インタビューの状況によって信憑性を推測する他ありません。
証言は、100%事実を伝えるとは限らない。
しかし、公的史料だけが事実であるとも言えない。
To Be continued・・・