秋田県の十和田湖の白鳥の死骸から検出された鳥インフルエンザのウイルスは、毒性の強いH5N1型であることがわかりました。農林水産省は、周辺の県に養鶏場への感染防止策の徹底を要請しています。
「鳥インフルエンザウイルスの病性鑑定の結果、強毒性であると連絡があった」(秋田県農畜産振興課・伊藤淳課長)
鳥インフルエンザウイルスが検出されたのは、秋田県小坂町の十和田湖のほとりで死んだり、衰弱したりしていた白鳥3羽です。この白鳥は今月21日に見つかり調査が進められていたもので、29日の午後になって、ウイルスは毒性の強いH5N1型であることがわかりました。国内では、去年3月に熊本で見つかったクマタカ以来となります。
周辺の養鶏場では異常は確認されていませんが、十和田湖は多くの人が訪れる観光地だけに、地元では戸惑いの声も聞かれます。
「早く解決して、安心して十和田湖に観光客が来られるような状態になって欲しい」(地元の人)
農林水産省では、周辺の県に対し養鶏場への感染防止策を徹底するよう要請していて、これを受けて秋田県では、白鳥の発見場所から半径30キロの養鶏場15軒に立入調査する予定です。(29日17:57)