最終更新:2008/04/29 11:26

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松下・三洋が資本・業務提携構想か 両社は否定も実現すれば漫画「島 耕作」が現実に

再編が相次いでいる日本の家電業界で、今度は「松下電器産業と三洋電機が資本・業務提携案が浮上している」と伝えられた。両社は、この報道を否定しているが、もし実現すれば、漫画「島 耕作」に描かれた再編劇となる。
28日朝、一部で「松下電器産業と三洋電機が資本・業務提携構想か?」とのニュースが伝えられた。
先日、日本ビクターは国内の家庭用テレビ事業から撤退を発表した。
一方、ライバルだったソニーとシャープが液晶パネル部門で提携するなど、日本の家電メーカー業界は再編の動きが加速している。
提携に関して、松下・三洋両社とも28日、「当該案件について検討の事実はない」と完全否定した。
松下は28日午後、決算会見で「(三洋電機との提携については?)これは広報からも言っているように、検討の事実はまったくありません」と否定した。
みずほ証券株式会社の張谷幸一シニアアナリストは「三洋電機自体が再建途中にある中で、選択肢の1つとして、ない話ではない」と話した。
そもそも、三洋電機創業者の井植歳男氏は、松下電器産業創業者の松下 幸之助氏の義理の弟にあたる。
ところが、「パナソニック」ブランドで世界に名をはせる松下に対し、三洋はラグビーや女子バドミントンの「オグシオ」コンビなど、企業スポーツの名門として知られる。
家電量販店で三洋製品を探してみると、空気で洗える洗濯機「AQUA」や、持ち運びのできるポータブルカーナビ、そして充電池の「eneloop(エネループ)」など、数多くの個性的な商品が販売されている。
ヒット商品となった使い捨てない電池「eneloop」など高い技術力を持つ三洋。
張谷シニアアナリストは「松下(電器)の場合は、そこそこみんなある程度の収益力はあるのですが、成長に向けた目玉というのが今のところなかなか見当たらない。三洋電機と松下電器の小型2次電池の分野でいうと、三洋電機の方が圧倒的に強い」と話した。
一方、こうした家電業界再編の動きを先取りしていたのが、4月に「社長就任」が話題となった漫画家・弘兼憲史氏の「島 耕作」シリーズ。
弘兼氏は「本当に...、漫画が現実になったという感じ。書いた本人もびっくりしています」と話した。
「島 耕作」の最新シリーズ「専務 島 耕作」では、「初芝電器産業と五洋電機が経営統合し、その初代社長に島 耕作が就任する」という、今回の報道さながらの再編劇が描かれていた。
弘兼氏は「今回、電機業界をいろいろ取材していると、ゆくゆくは世界に対抗するためには、世界ブランド的な感じで日本の電機業界がもっと集約しているという形になると思いますけどね」と話した。

(04/28 19:49)


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