風俗店火災、死亡したのは4階の3人
札幌の歓楽街・ススキノで28日未明、3人が死亡した風俗店の火事。生と死は3階と4階で分かれました。それはなぜだったのでしょうか。 現場は、風俗店や雑居ビルがひしめくススキノの一角。火事があった風俗店「江戸城」は各階の床面積が100平方メートルほどの4階建てのビルです。 出火当時、火元の3階には女性従業員3人と男性客3人。従業員の1人が冷蔵庫やタオルのある備品置き場から火が出たことに気付き、「火事だ」と叫んだと言います。 そして、4階には女性従業員2人と男性客1人。死亡したのは4階にいたこの3人で、いずれも部屋の中で倒れていました。死因は大量に煙を吸ったことによる一酸化炭素中毒と見られています。 「3階から一番煙が出ていた」「心臓マッサージをされていたが、動く様子はなかった」(目撃した人は) なぜ、4階の3人は逃げることができなかったのでしょうか。 「警報器はついていたと思う。(階段は)2、3人並んでも降りられる広さ。(店内の)廊下などは薄暗い」(元従業員の女性) 警察と消防の調べによりますと、火災報知器はついていたものの、ベルの音が鳴るのを聞いた人はいません。また、出火直後、電気のブレーカーが落ちて店内が真っ暗になり、誰も4階の避難誘導はしなかったということです。 「誠意を尽くして償いたい」(経営者は) 警察は業務上過失致死の疑いもあると見て、避難誘導など店の対応についても調べを進めています。(28日18:13)
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