高速道路整備が遅れている宮崎県の東国原英夫知事と鳥取県の平井伸治知事が28日、都内で記者会見し、国に高速道路の早期整備を求める緊急宣言を発表した。
両県によると、高規格幹線道路の進ちょく状況を示す供用率は2007年度末時点で、宮崎県が全国最下位の40%。鳥取県が宮崎県に次いで低い43%となっている。
緊急宣言では「高速道路整備が遅れているため、経済が疲弊し、地域間格差の拡大に苦しんでいる」と主張。「国政にいかなる風が吹こうとも、地域間格差を是正するべく、道路ネットワークの早期整備が必要なことは変わりない」とし、国による財源確保と確実な整備を要望した。
道路特定財源の一般財源化や暫定税率復活をめぐり、与野党が激しく対立していることについて、東国原知事は「政治が機能不全に陥っている」と指摘。「地方財政は歳入欠陥が生じるなど混乱している。早急に対策を示してほしい」と、与野党の歩み寄りによる解決を求めた。
=2008/04/29付 西日本新聞朝刊=